
フランスの出版社シャルリー・エブドが銃撃されたとき、
最初は「その出版社だけ狙い撃ちだったのか?」って
調べたら、イスラム教徒を侮辱するような
「風刺画」が表紙の雑誌を出版しておりまして、
事件後にも再びそういう絵を掲載する態度に、
ちょっとガッカリ。
ここを警護して殉職した警官のなかには
イスラム教徒もいたんだから
(日本的な感覚かもしれませんが)、
「故人を尊びイスラム教はこき下ろさずに、
テロリストをこき下ろせばいいのに…。
信仰の自由は尊重しないのかな?」って、いたたまれない気分になりました。
最初は、イスラム教徒も交えて凱旋門前でテロ行為への反対デモをしたのは、
「自分等の国は、自分等国民で守りますよ!」って意思表示として、
日本人にはあまりないいい部分…と眺めてはいたんですよ。
同時に「市民によるフランス革命(1789年)の後に来たのは、
ナポレオンによる独裁体制だったよな~」って思い出してもいましたが。
で、今朝のニュース「反ユダヤ主義のコメディアンであるディュドンネ氏が、
フェイスブック上でテロリストを擁護するような発言をしたため起訴された」
なんて流されていまして、もうフランス人にはガッカリですよ…。

テロリストはどうせ何かしら口実をつけて暴れるから、即射殺でいいとして
(ハーグ陸戦協定上は問題ないです。あと爆発物処理の都合。)、
「表現の自由は優先して保護しなくては!」という態度を貫くのなら、
この芸人の発言だって容認すべきではないのか?って思いました。
だいたい、フランス人の言う「個人主義」ってのは本来、「他者の人格を尊重するから、
私の人格も尊重してくれ」ってモンだとばかり自分は認識していたんですが、
もしかして末尾に「ただし、非キリスト教徒は除く」って書かれているんじゃないか?
と疑わずにはいられません。
(いや昔から疑ってはいますけどねw)

なお、フランスでは「出版の自由に関する法」と、「人種差別撲滅法」によって、
出身地、民族、国籍、人種、宗教、性別を理由にした差別などは、公私を問わず
軽犯罪だそうです。罰則は、罰金4万5,000ユーロ(最高刑なら600万円!)、
又は最高1年の禁固刑です。
民主主義の原則を考える時、この法律自体どうよ?って気はします。
宗教差別禁止と度重なる脅迫のなかであの表紙を描いちゃうシャルリー・エブド社に
度胸があった事は認めますけれど、今回一番の被害者は極々普通のイスラム系
フランス人なんだろうな…と思うのでした(同情はしないけど。)
(犯行グループはイエメンのアルカイダというのは、実は仕込みだったりして???
今回の事件で本当の得をしたのはいったい誰なのか?、推理すると頭のいい体操になりそうです。)
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Posted at
2015/01/15 22:28:45