
先週、朝のニュース解説でPAC-3
迎撃システムの価格を400億円と
言っておりまして、「開発費と改修費と
メンテナンス費用諸々込みを配備数で
割った金額かな?」と気になって
検索してみたら、発射システム
(レーダー車、管制車、発射塔諸々の
セットでミサイル本体無し)が8億円、
ミサイル本体が1発6億円(4発積みます)で、1基32億円でした。
受信料を払っている者としては「どういう計算で400億円と
試算したのか?内訳も解説してほしい」と電話したい気分です。

仮に160kt(キロトン)の核爆弾が東京都心で爆発した場合、
50万人以上が即死すると試算されておりますし、核管理の
なっちゃいない国が事故で発射する危険性も考慮するなら、
迎撃成功率が不確定だろうと対策を講じるのは大切な事だと
自分は考えるんですが、そうじゃなさそうなゲストも
映っていて「この人にしたら、知らん人の命なんて
紙切れ以下なんだろうな…」と眺めてしまいました。

なおPAC-3の過去の迎撃テストでの成績は成功率100%なものの、
迎撃半径が20㎞と短めですから、やや暫くは最重要拠点だけを
守る形にならざるを得ないのは確かです。
また、弾道ミサイルの迎撃は基本イージス艦(のSM3)頼みですから、
PAC-3については最後の切り札かお守りといったところです。
でも、ベットするのが何十万人の生命と財産ですからね…。
「核の人質」という言葉にはぞっとさせられます。

これがイスラエルだったら、弾道ミサイルの発射位置を全部
調べて先制攻撃で潰しにかかるんでしょうが、日本の場合は
憲法第9条により「武力に拠る国際紛争の解決」を禁じてきて、
「専守防衛」で「攻撃はアメリカ軍任せ」に特化しておりますから
名実ともに採れない方法です。
こういう事を30年前に書いたら、「軍国主義者」だの
「戦争をしたがっている」だの言われたもんですが、
自分は問題点を整理したいだけですからあしからず。

ミサイル防衛とくれば、1980年代のSDI計画(※)のことも
書きたかったんですが、明日は早いのでまた今度にします。
※SEGAがミサイルコマンドをリメイクしたのも懐かしいw
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Posted at
2017/09/13 22:11:46