イラストでまなぶ！用兵思想入門・現代編

第2次世界大戦以降のアメリカ
・ロシア（旧ソ連）の用兵思想
の解説本です。
ドイツの電撃戦は、姉妹刊の
「近世・近代編」で解説済み
なんですが、
クラウゼヴィッツの思想って
あんまり古くなっていないと
思ったりします。
従深作戦理論とかエアランド・バトルの解説って
ちゃんと読むのは実は初めてだったりします。
R・マクナマラ（コストパフォーマンスの始祖）
のベトナム戦争におけるマネジメントの失敗に
ついても解説されていて（ベトナム戦争の
敗因はマクナマラ一人の責任ではないけど）、
「数字だけを追いかける」とロクな事にならん
と思うのでした。

この本と同じ棚に「ソヴィエト超兵器の
テクノロジー・航空機・防空兵器編」を
見つけたので、一緒に購入してしまいました。

Mig-31のデータリンク機能の利用法は
「電波望遠鏡のリンクで分解能向上」に
近い原理で感心しました。
しかし、ベースであるMig-25が最初は
XB-70対抗で作ったのにXB-70が開発
中止になったように、
Mig-31の対抗相手B-2が量産中止に
なったのは面白いと思ったり。

でも、アメリカではB-2の改良型である
B-21を配備する予定なので、Mig-31も
更にモデルチェンジする…かもしれません。