今回、前に書いていたネタに追記していたら、
長文になってしまいました。長い割にたいして
面白くもないので、読む人は覚悟してください。
ちなみに写真は、本文と無関係です。
肉体の構造上、人間に20G以上の加速度が
かかると、死亡するそうです。言い換えると、
体重70kgの人に旋回や急加速、衝突等で
1,400kgの力を加えると死亡します。
ちなみに、自分のインプレッサ2.0GTの
乾燥重量は1,380kgです。
この事を頭に入れていると、アイサイトをはじめとした自動ブレーキシステムは
(歩行者保護の観点から見ると)普及した方が良さそうに思えてきます。
じっさい売れていますし。
ブレーキングの空走時間を短縮できるのなら、対歩行者緊急ブレーキ機能だけでも
(エンストして構わんから・・・って、パワステとブレーキのサーボが効かなくなるかな?)
将来的にはMT車にも積めるようにしてほしいですね。オートクルーズ機能は要らんけど。

矛盾しているようですが、仮に自動ブレーキシステムが100%普及しても、
死亡事故が劇的に減る事は無いと(個人では)予想しています。
何故かというと、
A.警視庁が交通事故の統計を採り続けたところ「交通事故の総数は、
道路を走っている車の台数にほば比例する」という事が判っています。
(交通警察が、何となく「車やバイクに乗ってほしくない」ように見えるのは、
これが遠因だろう・・・と思っていますが、いずれにせよ「ドライバー&
ライダーが重大な責任を負っている」点に違いはありません。)
B.自動ブレーキシステムに完璧を求めて作動条件を厳しくすると、走行そのものが
困難になる。それ以前に、ドライバーに事故を起こすような運転をされてしまうと、
効果が薄くなってしまう。
C.物理的限界。
衝突回避できるだけの制動距離が、常に確保できるとは限らない。
(どの程度、被害が軽減できるか?という点には興味があります。)
仮に「どんな路面でも絶対に間に合うブレーキ」が創られたとしても、
今度はドライバーの身体が潰される危険性が大きくなります。
以前は、歩行者保護の見えない(実感し難い)成果のために、ドライバーにどこまでコストを負担させるのか?
という問題がありました。しかし現在、アイサイトが+10万円で実装できるようになったので
(前身のADAは+70万円でした)殆ど障害にはならない・・・と言うか、実質クリアしたと思います。
探知能力の向上を求めてセンサーを増やすと、コストが嵩んで元の木阿弥ですけど。
個人的には、間違いなく役には立つだろうけど過大な期待はしていません、
全体の死亡率をちょっと(1~5%)下げられれば御の字でしょうね・・・って視点です。
(勿論、ユーザーが限界や死角があることを理解して使えば心強いでしょう。)
ちなみにボルボの試算では「日本国内で年間400人の歩行者を救う」そうです。
試算どおりなら、歩行中の死者数が約1,600人として歩行者限定で25%に効果が、
全死者数が4,400人とすれば全体で9%以上の効果がある事になります。さて?

ついでに言うと、せっかく運転免許の更新制度があるんだから、実技講習で
(ドライバーの車で)ウエット路面でのパニックブレーキとダブルレーンチェンジを
経験させて、全てのドライバーに「車って意外に止まらない、曲がらないものだ」と
実感させればいいのに・・・って考えちゃいます。
(公安委員会とドライバーの両方とも嫌がって実施不可能って気もしますけど。)
本当にそんな実技講習があったら、大喜びで受講しそうな知り合いを
沢山思いつきましたが、敢て名前は伏せておきますw
Posted at 2013/03/28 19:02:55 | |
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