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イイね!
2008年09月21日

ダンパー減衰力と操舵の調整方法

DC5インテRでは、車高調整キットを導入している人が多い。理由はいろいろあるけど、「ホイールハウスの隙間がみっともない」とか、「走りの性能が向上する」という理由だろうと思います。

で、バネとダンパーの減衰力についてあまり語られることがないので、自分なりの経験を踏まえて、こう変わるってことを書きたいと思います。

わたしの入れているバネはフロント12kg、リア18kg。はっきり言って固いバネです。でも、このバネの強さと乗り心地はあんまり関係ありません。バネの強さは思い切りブレーキングするとか、クルマを旋回させてロールさせたときの「最大沈みの深さ」を調整するパーツだからです。

具体的には、このぐらいのバネだと、思いっきりブレーキングしてもフロントは2cmぐらいしか縮みません。ほとんど縮まないと言ってもいい。だから、2cm以上の突起を踏んだときはボディ全体が跳ね上がります。街乗りを捨てているので、これはやむを得ません。

乗り心地に大きく影響を与えているのは、バネよりもダンパーの減衰力です。オーリンズDFVは減衰力を20段に調整できますが、おそらく街乗りもある程度視野に入れた減衰力となっているはずです。減衰力調整ツマミをいっぱいまで締め付けても、「ちょっとゴツゴツするかな?」という程度です。

わたしのスーパーオーリンズDFVでは、そんなもんじゃありません。

減衰力をいっぱいまで締め付けて走行すると、しばらく経ってから「固いかな?」というどころの話じゃありません。クルマを発進させた瞬間から、ガガガガガガガというものすごい振動が発生します。「どっか足回りの部品が取れて落っこちたのか!?」と思うぐらいに、ものすごい振動です。とても走れるどころの話じゃありません。あれを数分も走ると、気持ち悪くなって間違いなくゲロを吐きます。

調整ツマミをいっぱいまで締め付けるとダンパーの減衰力が強くなり、ダンパーの動く速さが遅くなります。わたしのスーパーオーリンズDFVだと、まったく動かなくなると言ってもいい。ボディとタイヤが直結状態になると、こういう乗り心地なんだ。道路って平らに作られているように思うけど、実はものすごい突起や凹凸が並んでいるんだ…ということをまざまざと味わうことができます。

で、こんなダンパーとバネでサーキットを走ると、なかなかいいタイムが出せます。理由は簡単。ブレーキングやロールしたときに荷重が一瞬で移動するから、それだけタイヤに荷重が乗って、タイヤグリップを本来の性能以上に引き出すことができるからです。

ただ、このダンパーの減衰力の調整は難しいものがあります。

減衰力を強くしすぎると、荷重は一瞬で移動するかも知れないけど、いきなりタイヤに荷重が乗り過ぎるとグリップ限界を超えてしまいます。また、いくらサーキットの路面が一般道よりも平坦だとは言っても凹凸はあるので、この凹凸をキャッチする程度の遊びがないと、ブレーキングにしても加速にしても、しっかりとトラクションを確保することができません。減衰力を強くしすぎると、砂利道を走っているかのような感じになるからです。

また、減衰力が強すぎると荷重の揺り戻し…とでも言うのかな? そういう発生します。いっぱいまでダンパーが縮んで、すぐに伸び戻りが発生する現象です。これは本当はブレーキングの抜き、抜きに合わせたステアリング操舵を行えばダンパーを縮めたまま旋回できるのですが、下手くそだと旋回途中で縮んだダンパーが戻り始めて、うまく旋回が続かないってことになります。

だからダンパーの減衰力は適度に強く、技量に合わせて適度に弱くないと、うまーく旋回することができません。ダンパーの仕様が完璧でも、誰もが必ずしもそれに合わせた完璧な操舵ができる訳じゃありません。

わたしがスーパーオーリンズDFVを使い始めたときは、サーキットでは前後5段戻しに固定しました。減衰力をいじって調整するっていうのが正しい使い方でしょうけど、それはすんごく運転がうまい人です。わたしの場合は明らかに技量が足りないので、へたにダンパー減衰力を調整すると、自分がダメなのか減衰力が合っていないのかわからなくなります。まずはダンパーの減衰力に合わせた操舵ができるように、ダンパーの減衰力を固定して、そこでタイムを出せる運転技術を獲得することにしました。

いまは少しだけ減衰力のことがわかってきて、減衰力の調整をはじめるようになりましたが、ここまで到達するのにもずいぶん時間がかかりました。それでもまだまだ下手くそなんですけど!

わたしのダンパーはまだオーバーホールというほどではありませんが、今シーズンを走って不満が出るようだったら、仕様変更を真剣に考えてみようと思います。

いまの感じだと、ブレーキを踏んで…ターンインして…そのノーズの入りがもっと奥深くまで続いて欲しいという感じです。特にタイトコーナで辛く感じます。減衰力を強くすると最初が良くて後が続かない。弱くすると、最初の入りが弱いけど奥まで続く。このへんはブレーキングとヨー発生を早めにするといった操舵の変化を付けねばなりませんので、道具に頼り過ぎちゃダメですな!

しかし…いいダンパーを買うとかなり奥深くまで楽しめますよ!
ブログ一覧 | その他 | クルマ
Posted at 2008/09/22 01:05:14

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この記事へのコメント

2008年9月23日 9:42
こんにちわ、ショック選びは今まで色々と試してきて失敗も沢山してきました。乗り心地はバネも関係してますけど、ショック側のほうに大きく依存しますね。以前前後10キロで組んで硬い乗り心地に耐えられず前8キロ後7キロに変更したことがありましたが、乗り心地はあまり改善されませんでした。

ノーズの入りを深くまで続けたい場合には後を固めて前を柔らかくすると追い舵が効きやすくなります。(^_-)-☆
コメントへの返答
2008年9月23日 14:15
乗り心地はバネではなく、やっぱりダンパーですね。でもダンパーの仕様は謎に包まれている一子相伝…いや、伝承もされない技なのかも知れません。
2009年3月6日 10:44
コメ失礼します。
素人ですが、愛車のロールが激しくショックとサスを変えようかと思って色々勉強中で拝見させて頂きました。愛車特性はAT街乗り仕様で、峠のワインディングをもう少し快適に楽しく走れないものかと思っているのですが、改悪にしかならないのでは?との疑念から色々調べていたので勉強になりました。愛車向けで市販されてるものは減衰力固定式が多いのですが、素人の入門にはそれでいいのか金の無駄なのか・・・。難しいです(汗
コメントへの返答
2009年3月7日 0:39
一般の車両だと、ロールが大きいのはダンパーのストロークが多いので仕方ありません。逆にロール剛性が低いノーマルのほうがタイヤ両輪を合計したグリップはあるので、ヘタにスタビライザーや固いダンパーに変えると一気に滑ります。そうならないように、メーカーが考えて設計しています。
ダンパーを固くするときびきび動いて楽しいですが、乗心地はお世辞にも良いとはいえません。
クルマの動きと乗心地を両立させるのは難しいので、ノーマルのままがいいと思いますよ。

プロフィール

東京都出身のイケぽんです。 WRX STI スペックC 17インチタイヤモデルでクルマは4台目。 ガソリンエンジンのクルマにあと何年乗れるかなぁ…。
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