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2010年07月27日

FlexScan SX2262Wを使ってわかったこと

FlexScan SX2262Wを使ってわかったこと ナナオFlexScan SX2262W(写真)を使い始めてしばらく経ちましたが、そろそろ使用感も出てきたことなので、つらつらと感想を書こうと思います。パーツレビューなんかでは装着直後に「自分の購入したものは最高だぁ」って感想が多いですが、わたしの場合はストレートに直球でいきます。

●Adobe RGBについて

SX2262WはAdobe RGB色空間に対応しています。これを購入の理由に考えている人が多いかもしれませんが、Adobe RGBは目的がはっきりしているので自分の用途を冷静に考えた方がいいです。

Windowsやプリンタ、WebのカラーマネジメントはsRGBが基本となっています。つまり、Webに掲載されている写真、動画、画像などはsRGB色空間を前提として色が調整されています。これをAdobe RGBで表示すると、妙に赤と緑が映えて見えますが、制作者の意図した色ではありません。

Adobe RGBのカラープロファイルを持った画像を、Adobe RGBのディスプレイで表示したときに、はじめてsRGBよりも広い色領域で赤と緑が美しく表示されます。ユーザーが利用する場合は、一眼レフデジカメなどでAdobe RGBまたはRAWモードで写真を撮影し、そのデータをAdobe RGBディスプレイで表示するときにはじめて忠実な色が表示されます。これをWebに掲載して他の人に見せても、ほとんどの人がsRGBのディスプレイで表示しているわけで、同じ色には見えません。

Adobe RGBで写真を撮って、ディスプレイで表示して加工してカラープリンタで印刷。この用途で初めてAdobe RGBは活きてくるのですが、それはそれでディスプレイのカラーマネジメントをおこなう計測器が必要となります。

そういう用途に使用しないのだったら、Adobe RGBは特に必要はありません。sRGBのディスプレイでじゅうぶんです。

●DisplayPortについて

ビデオカードが対応していれば、SX2262Wにディスプレイポートで接続することができます。10ビット色がどうのこうのって説明がありますが、基本的にWindowsはRGBそれぞれを8ビットで管理しています。ディスプレイドライバが10ビット色に対応していても、アプリケーションが10ビット色に対応していなければ意味はありません。現状では、10ビット色に対応しているアプリケーションは皆無に等しいです。RadeonでディスプレイをDisplayPortで6台接続できるビデオカードがありますが、そういう特殊なビデオカードでない限り意味はありません。

●応答速度について

わたしは60fpsの垂直同期(VSYNC)をオンでFPSをプレイしているのですが、遅れらしきものはありません。相当なFPS通で垂直同期をオフでプレイする場合は、耐えられないかもしれません。ゲーム、映画、動画などでのもたつきやブレはありません。

●表示されるフォントの大きさについて

いままで19インチで1280×1024ドットのM190を使用していましたが、22インチでWUXGA(1920×1200)ドットは、フォントが小さくなるのでは? という心配があるでしょうが、その通り小さく表示されます。縦に関してはほぼ同じ長さで1割ぐらいドット数が多く表示されるので、そのぶん小さくなります。

はじめは「文字が小さくて参ったな…」という状態でしたが、もともとかなり奥にディスプレイを設置していましたので、数センチほど手前に出すことにしました。時間が経過するにつれて、いまではすっかり馴れました。

●Auto EcoView機能について

環境光の明るさによって自動的にディスプレイのブライトネスを調整するAuto EcoView機能ですが、はじめは明るすぎたり暗すぎたりで「ダメ機能」だと思っていました。しかし、これも時間が経過するにつれて「明るいな」「暗いな」という感想を持たなくなりました。不思議です。

電力消費を抑えるという効果がどれぐらいあるか怪しいものですが、少なくともディスプレイが明るすぎたり暗すぎたりしない効果は間違いなくあるといえます。

●メニュー表示について

おそらくSX2262Wでもっとも秀逸な機能。ボタンを押すとディスプレイにボタンの名称が表示されるので、どれがどのボタンなのか、まごつくことはありません。正直、すばらしいです。

●ディスプレイのギラギラ感について

一日中ゲームをやったりしていますが、ギラギラ感で「目がぁ」ってことはありません。用途によって目の疲労度は異なりますが、ふつうに数時間利用する分には問題ありません。

●視野角について

かなり横から見ると色が変わって見えますが、わたしの利用している設置状態ですと、ディスプレイの上隅や左隅などを見て色が変色していることはありません。特に問題ないということです。

●UWXGA(1920×1200ドット)について

フルHD(1920×1080ドット)のディスプレイなら2~3万円で売っていますが、UWXGAを選択して正解だったと思います。縦がそのぶん広いし、1920×1080の動画ソースも表示することが可能だからです。

●DVI-Iについて

DVI-I端子が2つあります。DVI-D端子はデジタル信号しか入力できませんが、DVI-Iはデジタルとアナログのどちらでも入力することが可能です。したがって、SX2262Wにアナログ2台を接続することも、片方をアナログ接続にすることも可能です。

●スピーカーがないことについて

このディスプレイにはスピーカーがありません。わたしは別途スピーカーを設置して利用しているのですが、設置空間の都合でスピーカーを両脇に置けない場合は厳しいですね。

●ディスプレイスタンドについて

軽い力で左右回転、上下、タテヨコの回転が可能です。角度を変えるのはやや力が要ります。思いっきり机に突き刺さるほど下に下げることができます。わたしは机の上に棚があるのですが、このディスプレイスタンドのおかげで問題なく収まっていると言ってもよいです。素晴らしいスタンドです。

●USBポートの位置について

USB出力ポートが、正面左側の高い位置にあります。内部の配線の関係なのでしょうが、こういうものは低い位置にすべきです。

●価格

高価なのは間違いありません。ただ、いま性能のよいディスプレイを販売しているのはNEC、三菱、ナナオの3社になっていますが、22インチでUWXGAを出しているのはナナオだけです。

●まとめ

24インチを設置するスペースがなく、UWXGAが欲しい、動画ある程度しっかり表示されて将来にわたって使用し続けられるものを求めるなら、おすすめできるディスプレイです。

仮に24インチを設置するスペースがあるならば、24インチをおすすめします。ナナオのはおすすめできませんけど!
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Posted at 2010/07/27 22:26:50

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