
ずいぶん前に発売された吾妻ひでおの『失踪日記』(写真左)は衝撃的な内容でした。「ふたりと5人」、「オリンポスのポロン」などの作者である吾妻ひでおがある日突然失踪し、ホームレスとなって生活していたことをそのまま描いていたからです。
「失踪日記」では失踪する前から吾妻ひでおがアル中の症状で苦しんでいる姿が描写されており、最終的にはアル中を治すために強制的に病院に収容されます。病院に収容された後の生活を描いているのが、『失踪日記2 アル中病棟』です(写真右)。これ買うときにびっくりしましたよ。だって厚みが『失踪日記』の倍ぐらいあるんだもん!
わたしは身近にアル中がいないのでアル中という病気をよく理解していなかったんですが、基本的に不治の病で生還率20%という恐ろしい病気です。吾妻ひでおはストレスによる十二指腸潰瘍に悩まされており、ストレス解消のために酒を飲み始めたそうですが、見事なまでにアル中患者になっていく王道を突き進んでしまいました。アル中を治す薬は存在せず、酒を飲まないことだけが唯一の治療法です。10数年も酒を飲まずにいたから本人が「治った」と思っていても、たった1滴を飲んだだけで再びアル中の症状が出てしまいます。つまり死ぬまでもう酒は飲めないわけで、本人と家族や周りの人が本気で戦わねばならない限り、生還することはできません。
そんなアル中患者を治療する病院の生活を描いている『失踪日記2 アル中病棟』ですけど、舞台となっている「A病院」はウチのすぐそばにあるんですね! マンガの中で背景として描かれている風景があまりにもリアルでびっくりしましたよ!
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2013/11/30 23:48:27