
スプリングのバネレートを計算して、縮み量を実測してみました(画像)。
いろいろと面倒くさい計算がありますが、必要な計算要素のバネ下の重量は不明なので、1輪あたり40kgにしました。タイヤとホイールで20kgぐらいありますから、ブレーキ、ナックル、アームなどで20kgと仮定しました。重すぎかもって気がしますが。
大切なポイントはレバー比です。ロアアームの端っこにダンパーとスプリングが取り付けてあるわけじゃないので、レバー比を計算に入れないと正しい計算ができません。ダンパーの部分ではバネレートが13kgf/mmでも、ホイールの部分ではレバー比があるので、ホイールセンターバネレートは11.07kgf/mmになります。これを計算に入れないと、メチャメチャな結果になります。
ホイール移動量っていうのは、車体をジャッキアップしてダンパーが伸びきった状態から、通常の状態(1G)までにホイールが移動する量です。実測では、フェンダーアーチからホイールまでの距離を測定しました。
計算と実測にはズレがあるだろうと思いましたが…。
フロント計算値:34.34mm (実測:28mm)
リア計算値:41.83mm (実測:31mm)
フロントで約6mm、リアで約10mmもズレましたね!
じゃあこの誤差ってどこに消えたのか? 計算よりも車体が沈んでないってことは、バネ上はもっと軽いのか?
そんなわけないですよね…。
おそらく、次の原因だろうと思います。
・スプリングの微妙なプリロード(1mmぐらい?)
・ダンパー&スプリングの角度(地面に垂直ではないため)
・各アームのゴムブッシュのたわみ量
・タイヤの空気圧によるたわみ量
バネ交換だけで目的とする車高に調整するっていうのは、限界がありますね。
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メンテナンス | クルマ
Posted at
2015/03/30 22:46:15