2017年11月06日
VHVIは化学合成油なの?
こないだスバルのディーラーに行ったんですよ。机の上にサービスメニューの一覧が置いてあったのでちらっと見て腰を抜かしました。
そこにはディーラーで交換できるエンジンオイルの一覧が記載されていたのですが、カストロールのSLX Professionalが、「100%化学合成油」って書いてあるの! マジかよ! ほかのエンジンオイルも100%化学合成油ってズラズラと書いてあるんで、正気か?と。
すぐに営業を呼んで「この表記、違うでしょ?」と尋ねると、千葉スバルではこういう表記になっており、わたしにはよくわかりません云々と言ってました。そばにバインダーで綴じたサービスメニューがあったんで、ペラペラとめくると、カストロールのSLX Professionalは「化学合成油」と記載されていました。もうめちゃくちゃです。
たしか、スバルのWebページでも、以前は「全合成油」と記載していましたが、いまは「化学合成油」と記載しています。これも気にくわないんですが!
だって、カストロールが作っているオイルはVHVI(鉱物油を水素分解した超精製油)で、日本では全合成油と名乗っているわけです。100%化学合成油のベースオイルはPAOかエステルで組成が違うから、混乱させないようにしてるわけです。なんせVHVIを開発したのはカストロールですから。
スバルも100%化学合成油と記載するのはまずいから、化学合成油と記載しているわけですよね。だから、ディーラーがVHVIを「100%化学合成油」と記載するって、もうありえないんですけど!
カストロールがアメリカの裁判でモービルに勝ったからアメリカではVHVIは化学合成油となったけど、VHVIはヨーロッパでは鉱物油ですよ! だからヨーロッパ式に分類するとしたらエンジンオイルは鉱物油か部分合成油ですよ! ご丁寧にカストロールのWebページでは成分も掲示してますよ!
日本では化学合成油の定義がないし、JASみたいにエンジンオイル缶に原材料の組成表示義務がないから、VHVIベースで10%エステルが入っている程度でも「エステル系100%化学合成油」とか名乗ったもん勝ちですけどね!
でもさ!
つぶつぶをイクラとは呼ばねーだろ!!
カニカマはカニじゃねーだろ!!
お客様に信頼されるべき窓口たるディーラー販売店が、VHVIを100%化学合成油として売っちゃいけねーだろ!!
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Posted at
2017/11/06 22:09:07
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