
ちょっと話は前にさかのぼりますけど、DVD「時をかける少女」の通常版を購入してきました(写真)。
発売日に秋葉原で購入しました。「限定版」も山ほど陳列されていましたが、「高いからいっか!」と通常版を購入しました。はやくも限定版は売り切れてしまったようですが、きっとYahoo!オークションに大量出品されているのだろうな~。切ないな~。
この映画は以前の記事でも書いたように、夏に映画館「テアトル新宿」で見たのですが、もういちどDVDで観ても「良かった~」と味のある作品です。涙がボロボロと出るほどではありませんが、この作品の主人公たちと近い年齢だと、また反応が違うんでしょうね。
ところで。
最近の映画を観て思うことは、「アクションや凄いシーンであんまり感動しなくなったな」という点です。ヘリがビルに突っ込んでも、人間がビルから落下しても、ピストルでバーンと撃たれても、高速道路からトレーラーが落下しても、
「ああ、またCGか」
と思ってしまうからです。
「ターミネーター2」ではT1000の水銀のような体と動きに世界中が驚愕し、「ジュラシックパーク」では恐竜のリアリティ、その映像の美しさに感動しました。これからの映画はCGだな、と誰もが感じたと思います。
でも、いまはCGが使われるのが当たり前になっちゃって、なんというかド迫力シーンに感動を覚えられない。どちらかというと、そういうシーンより話(脚本)自体の面白さのほうが重要視されるようになってきていると思います。
アニメもセル画はCGに移行がほぼ終わっていますが、これはこれで実写とはまた違った苦労が多いのも事実。動画と声優の演技でいかに観客を感情移入させるか。登場人物の生きているリアリティをどう観客に感じさせるかってのが腕の見せ所となります。宮崎駿の映画では、やたらとメシを食うシーンが登場しますけど、こういった部分もきっちり押さえる部分なんでしょう。
そういえば、この「時をかける少女」の監督は宮崎駿に追い出された人なんですけど、いやー、追い出されて正解ですよ。ジブリにいたって宮崎駿にツブされるだけ。ツブされないのは宮崎吾郎ぐらいなもんです。ぜひこれからも良作を作って欲しいです。
スタジオジブリの最大の強みは宮崎駿がいるってことだけど、同時に最大の弱点でもあります。どうにもならない問題ってあるんですね。
Posted at 2007/04/28 19:01:22 | |
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