
久しぶりの漫画アクションのレビューです。
今回の表紙はこれ(写真)。
いやー、毎号出るたびに表紙のデザインが違うから、「あれ~? 漫画アクションはどれだ~?」と迷う羽目になってます。
今回の表紙デザインは、以前より少しマシになりつつ、順調に失敗しているところは相変わらずです。
ヤンマガ系の表紙デザインですけど、女の子2人へのストロボで光の当て方がマズいのか、アメリカ人のように化粧が濃く写っちゃって老けて見えるのが可哀想です。巻頭のグラビアページを見ると、「えっ、別人?」というぐらいに若く写っているんですけどね…。
今号は北朝鮮関連の事件を扱った新連載「母が拉致された時 僕はまだ1歳だった」が載っているんですけど、この2人の写真と「北朝鮮拉致ドキュメンタリー第3弾!!」という文字のもつアンバランスさが、相変わらず頭を抱えさせます。
若い女の子を表紙にもってきても若い人やオジサンは買うわけないし、新連載の登場キャラクターを表紙に出して、もっと新連載自体をアピールしたほうが訴求力も増すし、新規読者の開拓に繋がります。この表紙デザインからは、新連載のアピールも、連載陣のアピールも、雑誌の方向性も、読者層もよくわからない。あらゆる意味で中途半端です。
さて、中身にいきましょう。
新連載はよく描けていると思います。特に「大韓航空機事件」を覚えている世代なら、興味を持って読めますね。今後が楽しみとなりそうです。
それ以外の陣容は、前半は不倫だとかのテーマで勘弁して欲しい内容。後半は漫画アクション復刊時から続いている堅実な質の高い連載で、そのチグハグなアンバランスさが悩ませます。
また、今号と次号で連載がいくつか終了します。少し期待できそうな作家が入ってくるので、うまく行くことを祈ります。
巻末の連載一覧を見て思うのは、やけに原作付きの比率が高いな~っていうこと。これはつまり漫画アクション編集部の人数が少ないってコトを意味してます。
マンガは編集者と作家で方向性を検討してストーリーを決めて連載を進めていきます。週刊マガジンでは1つの作品に数人の編集者が付くことも珍しくありませんが、この原作付きの多さから見ると、かなり作品の進行を原作者にまかせる体勢になっているのじゃないかな~と思わせます。
もう少し編集部の方向性をはっきりさせ、雑誌自体のデザインや連載にも反映させて雑誌自体が「個性」を持たないと、この先は続かないな~っていうのが今回の感想です。
Posted at 2006/04/05 23:14:57 | |
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マンガ | 日記