
クルマの話題を書き飽きた頃に登場させるのが、いつものごとく雑誌「漫画アクション」レビューです(写真)。いつものように淡々と行きますか…。
まずは表紙から。表紙の色校正をしっかりやるようになったのか? 以前のようなドギツいヘンテコな色合いはなくなりました。良い傾向です。表紙デザインも落ち着きを取り戻しました。表紙デザインのボラーレも慣れてきたようです。
表紙に蛍光ピンクの特色を使用していますが、予算があるというより、創刊40周年の影響だと思います。謎なのは、「創刊40周年!」と表紙に記載してある割には、中身は記念でもなんでもありません。このあたりに、予算と編集部員の少なさを伺わせるにおいが漂います。
さて、いよいよ中身です。
まず連載ラインナップですが、ひと通り作家陣のリストラが終わった後は、安定感・安心して読めるラインナップがそろっています。関西のお笑いで言うところの「大木こだま・ひびき」のようなものでしょうか。出てくるネタはパターン化しているんだけど、安心して見ていられるって感じです。
逆に、そこが漫画アクションの決定的な弱点でもあります。「安心してみていられる」ってことは、読み逃してもべつだん内容が大きく代わり映えするわけでもない、いつでも同じような内容を読めるって感じです。どっちかというと、マンガタイムみたいなノリです。
そんな連載の中でもちょっと注目しているのは、「脳内格闘アキバシュート」です。格闘系のマンガは各雑誌で抱えていますが、このアキバシュートはちょっと変わった切り口となっています。主人公が絶対的に強いというヒーローではなく、どちらかというとダメ男。無理矢理キックボクシングのジムに入門させられる羽目になり…というストーリーです。入り口の境遇としては、ヤングアニマルの「ホーリーランド」にちょっぴり似ています。
惜しむらくは、この漫画アクションが月2回刊であること! 話自体は興味をそそられる内容なのですが、かなりゆっくりと話が進むので、いかんせんテンポが遅すぎる! ビジネスジャンプやスーパージャンプも月2回刊ですが、あれらは読者の読むテンポをかなり熟慮してあるらしく、密度が非常に濃い内容となっています。このあたり、編集部側の担当編集者の力量の差なのかも知れません。
あとは、漫画アクション新人賞の作品が載っていました。とても良作で、雰囲気といい「これより、アフタヌーン四季賞に送った方がよかったんじゃ?」と思わせる内容でした。まあ、いまの四季賞の凋落ぶりは凄まじいものがあるんですけど…。
次号では漫画アクション新人賞の作品が2本載るそうです。2本も掲載されるってことは、よっぽどページが余っているんだな~と想像させられてしまいます。束(つか)も薄いので、その通りなんですけど。
新人を育てて連載陣に加えるまでの余裕があるかどうかな?
Posted at 2008/02/07 00:37:23 | |
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