
アカデミー作品賞などを受賞した「英国王のスピーチ」を観てきました。さすがにアカデミー賞を獲る作品だけあって、映画館もまあまあ混んでいました。
映画の内容はどもりを持つジョージ6世が、ラジオでどもらずにスピーチするぞっていうお話です。まあ正直言って面白いかというと、取り立てて面白くもないというのが正直なところです。よく撮れているし心情もまあまあ出ている。役者も実在の人物によく似ているし、ミスらしいミスもない。ただわかりづらいのは、あの当時のイギリスの景気や王室の権威がどのようなものであったか、我々日本人にはさっぱりわからないことです。なんというか、実感が沸かない。だから映画を見ても、「へーーーーー」という感想になってしまいます。だから感動や感激を求めてこの映画を見に行こうとするなら、やめておいたほうが無難だな~と思います。
わたしとしてはすんげー物足りなかったので、「12人の怒れる男」のDVDビデオを買って観ました(写真)。
パッケージはカラーですけど中身はモノクロ映画です。アメリカのある裁判の陪審員に選ばれた12人のうち、11人が有罪と判断しますが、果たして本当に有罪なのだろうか? と疑問に思った1人(ヘンリー・フォンダ)が検察の証拠を覆していくという話です。
舞台は陪審員たちが話し合う密室の中に限られており、どんな事件だったのかといった説明はありませんが、陪審員たちの会話の中で少しずつ事件の内容が見えてきます。また、人種や階級の違いによる各陪審員たちの考えた方の違いが有罪・無罪の判断につながっているところをうまく魅せています。
陪審員12人の個性と心情がはっきりとわかる、とてもいい作品で間違いなく傑作です。こういう作品がいまの時代に撮られるようになれば最高になのになぁ!
Posted at 2011/03/06 23:02:05 | |
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