2012年12月02日
映画「人生の特等席」を観てきました。クリント・イーストウッド主演で、これが最後の出演作になるんじゃないかと思います。
ストーリーは単純です。長年大リーグのスカウトマンを続けてきた主人公が寄る年波には勝てず目に病気を抱え、パソコンを使って選手のデータを収集するといったほかのスカウトマンのような方法を採らず、頑固に自分の目でドラフト候補となる選手のプレイを見るといった昔ながらの方法でスカウト活動。そんなときに自分の病気のことを感づいた弁護士となっている娘が会いに来たのだが…って話です。
たまたまこの映画では大リーグのスカウトが背景となっていますが、まあ大リーグだろうがホッケーだろうがバスケットボールだろうがどうでもよくて。テーマとなっているのは長年断絶していた親子の関係がどう修復して、親の持つ技術や経験がどんな風に受け継がれていくのかっていう、そのへんをうまーく描いています。
クリント・イーストウッドを主演に据えていますが、彼の出演作品を観てきた年配の方々がこの映画の主人公と同様に、ションベンの切れは悪いわ、目が悪くなるわ、でも子供は自立して生きていけているから俺のことは放っておけよ、といった感じで同様の境地にあるかもしれません。
そういう意味ではうまく計算されており、同様の境遇にある人々にはたまらんだろうと思います。わたしの場合はまだそこまで至っていませんので、残念ながら頭では理解できるのですが心で感じるってことができないのが悔しいです。
というわけで…年配の方々ならぜひ観て欲しい映画です。
ちょっと日本のいまの状況とは異なるんですけどね!
Posted at 2012/12/02 00:03:08 | |
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