
今回のスポーツランドやまなし(SLy)ではフレックス走行だったので、おもいっきりタイヤのセッティングにこだわってみました。いつもとは違う角度から展開したいと思います。
■走行時の状態(ウェット時)
ガソリン:満タン
タイヤ:前後ともRE-11
ブレーキパッド:Winmax ARMA RD
スーパーオーリンズDFVの減衰力:フロント6段戻し、リヤ6段戻し
外した装備:なし
タイヤ空気圧:
F1.9k(走行前)→2.2(ピット) 2.0(調整)→2.2(走行後)
R2.0k(走行前)→2.1(ピット) 2.1(調整)→2.2(走行後)
路面温度:31℃
タイヤ温度(外側から):
フロント右…36℃、36℃、35℃
フロント左…41℃、41℃、41℃
リア右…35℃、32℃、32℃
リア左…33℃、32℃、32℃
ラップタイム:44.7秒
▼ウェット時コメント
フレックス走行開始前から小雨が降り始め、路面が濡れてきた。いつもより減衰力を1段落として走行。本気でアクセルを踏んでいく箇所が踏めず、LAPタイムを削れない。もう少しがんばってみようと思ったが、最終コーナーでドリフト状態になったためにこれ以上の走行は危険と判断し、ピットインして雨が収まるのを待つことにした。
スピンする無重力感覚な気配はなく、RE-11はRE-01Rよりもリアの粘りがかなり強いことが伺える。ブレーキングからターンイン、コーナー立ち上がりの感触は、キャンバー角を寝かせていたときよりも遙かに良い。やはりキャンバー角を寝かせすぎていたか?
■走行時の状態(ドライ時)
ガソリン:メーター読み2/3
タイヤ空気圧:
F2.0k(走行前)→2.3(ピット) 2.0(調整)→2.1(走行後)
R2.1k(走行前)→2.2(ピット) 2.1(調整)→2.2(走行後)
路面温度:35℃
タイヤ温度(外側から):
フロント右…57℃、56℃、61℃
フロント左…64℃、66℃、56℃
リア右…47℃、49℃、59℃
リア左…48℃、48℃、50℃
ラップタイム:43.0秒
▼ドライ時コメント
小雨もあがって天気は曇り。路面が乾いてきたのでアタック開始。前半では43秒フラットを出したが、どうしてもタイムを詰めることができない。
特にコーナーリングで厳しいのが、180度ぐらい回り込む第4コーナー、10R、最終コーナー。第4コーナーでは完璧なアウト・イン・アウトの走行にしているが、カントでフルブレーキすると減速が多すぎてクリップ付近で2~3mの失速状態に陥っている。これ以上奥にブレーキングポイントを詰めるのは危険なので、やっぱりブレーキの抜きがもう一工夫必要か?
10Rではクリップから先で向きが変わりづらく感じ、アクセルを踏むタイミングが遅れた。フロントの向きが変わらないというより、リアが粘りすぎて尻が滑らないから、クルマの向きが変わらないのでは?
39~24Rでは比較的アクセルオンのタイミングを早めにして舵角を少なくしている。RE-01Rでは横スライドする箇所なのだが、ほとんど横スライドしない。やはりRE-11は横グリップが強い。
後半はベストな走りを心がけたが、43.4秒がずっと続いた。RE-11が理由なのか、自分の走り方が悪いのか。かなり頭を悩ませる。
■走行時の状態(最終アタック時)
ガソリン:メーター読み1/2
スーパーオーリンズDFVの減衰力:フロント5段戻し、リヤ5段戻し
路面温度:31℃
タイヤ空気圧:
F2.0k(走行前)
R2.1k(走行前)
コースインのタイミング:
タイヤ温度が35℃ぐらいまで温度が下がってから。
ラップタイム:42.8秒
▼最終アタック時コメント
タイヤの温度が高いときに走行してもラップタイムが削れないので、しばらく冷えるのを待つことに。目安は35℃。ホイールとハブ付近の温度を測定したが、ホイールが110℃でハブ付近が125℃。ブレーキの熱でタイヤ空気圧が上がっていることを実感。
減衰力を前後5段戻しに変更し、クリップまでの頭の入りとリアの踏ん張りを減らす方向に。また、クリップから積極的にアクセルオンを心がけることにした。
15:20ごろにコースイン。一発目にアタックして、なんとか42秒台に入れることができた。このときの4コーナー進入はアウトに振らず、ミドル・イン・ミドルのライン。第3区間の区間タイムもベストを出しているが、これが大きな理由だろう。
第4コーナーではミドル・インのラインに変えてからブレーキを奥にツメる余裕が出てきたので、1回だけ奥にツメて進入してみた。思ったよりクルマの向きが変わりやすくなった感触があり、やはりクリップまで荷重が乗っていなかったのでクルマが曲げられなかったのだろう。ただ、このラインだとフロントタイヤに負荷がかかるので、ラップ削り作業を繰り返すことは難しくなってくる。やはりブレーキの抜きが問題だ。
最終コーナーではクルマ全体がスライドする現象が起きている。突っ込みすぎて荷重がフロントに乗りすぎるとクルマの向きが変わらない。速度超過でターンインすると、立ち上がりまでスキール音が鳴っている時間が長い。
全体的に、RE-01Rよりも横グリップが強いのは間違いない。クルマの向きが変わらないのは、リアが粘りすぎるからだろう。フロントは頭の入りはややダルな印象で、そこからは粘る。しかしいったんスライドが始まると、止まるまでが長い。RE-01Rのような唐突だが安心するスライドではなく、耐えてからズッズッズッと滑っていく感じ。わかりづらい。クリップから立ち上がり時にかけてのアクセルオンのタイミングが掴みづらく、失敗と成功が露骨にクルマの挙動に現れないので、よけいにフィードバックが採れない。
ラインを間違えたときに破綻するRE-01Rとはずいぶん異なり、どんなラインでもRE-11はソツなくこなしていく感じ。限界域まで横スライドはまったく体感できないので、39R~24Rもチョンブレなしでイケるんじゃね~のか? と思うぐらい。もちろん危険なのでやりませんが。
リアは横グリップが過剰。フロントはクリップからの立ち上がりでスライド気味。RE-01Rならタイヤがタテにグッと引っ張っていく感じだが、RE-11はだらしなく滑ったまま立ち上がる。つまりアンダー。タイヤのグリップをヨコからタテに変えるところに大きな性格の違いがあると感じた。また、荷重抜けも原因のひとつかもしれない。もっと多めにブレーキ残しを使ってクルマの向きを変えてやる方向にドライビングを切り替えるか。リアタイヤを純正RE070に取り替えることもやや考慮するが、かえって危険だろうなあ。
■総まとめ
・タイヤの温度が上がりすぎているときは、冷えるまで待つべし。
・横グリップは高いが、おかげでリアが滑らないのでクルマの向きは変わりづらい。
・荷重が乗らないとグリップが引き出せない。ただし、荷重を乗せすぎるとだらしなく滑るので、そのへんの調整が必要。
・アクセルオンのタイミングはもうちょっと検討が必要。
まー、RE-01Rより感触がわかりづらいので難しい。100mアスリートからデカスロン(十種競技)用になったかな?って印象です。
ウェット性能が上がったってのは間違いないです。
Posted at 2008/06/22 23:44:20 | |
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