運転免許更新

　運転免許の更新に行ってきた。
　『こんな天気のいい日の午前中を免許更新に充てざるを得ないとはね…』
　気分は、まったり。

　自分の免許証をマジマジと見ると、「種類」の欄に、「大型、中型、大特、大自二、大二、け引」と書いてある。
　もう、何が何だか。
　「大特、大自二、大二、け引」で良いではないかとも思うが、それはどうでもよいこと。

　手続きのため、長蛇の列に並んでいる御同輩を見渡すと、皆さんラフな格好。
　『身分証明書代わりにも使うことが多いからねぇ』と思ってネクタイを締めて来たのだが、私の方が浮いた格好。

　大型の免許も持っている関係で、深視力の検査も受ける。
　検査官に聞いてみると、合格ラインは、誤差20mm以内だそうだ。
　ささっと終わらせて、手数料の支払い。
　3,000円ほどを支払って、講習会場へ。

　私は、優良運転者で、「オンライン講習」の対象者らしい。
　しかし、オンライン講習を事前に受けたからと言って、講習手数料の500円が減額されるわけでもないとのこと。
　ライブで講習を受けるが、大半はBlu-rayの再生動画。
　動画の内容を見ると、自分のせいでではなくて、相手の過失が主因で事故に巻き込まれることが強調されていたように思う。
　後ろを確認せずにバックして幹線に出てきたクルマに衝突される。
　路肩を走っていた自転車が後方を確認もせずに右折してきて衝突される。
　親の躾のなっていない子供が車道に全速力で飛び出してきて衝突される。
　渋滞している対向車線の車列から自転車が飛び出してきて逆走し衝突される。
　物理的に不可避であり、運転手に過失はないと見える（ちょっとスピード出しすぎではというタクシーらしき一例を除き）。
　しかし、事故が起こってしまっては、運転手は過失責任を負わされる。
　自動車移動というシステムが存在することを許容されているのに、これは不条理ではないかとも思うが、それは私の独りよがりらしい。
　ならば、自己防衛するしかない。
　日本人は、とかく自分が、より正しいことを声高に主張しようとする。
　しかし、自分がいくら正しかろうが、ケガをすれば痛いし、ケガをさせれば責任を取らされる。
　そのような障害（トラブル）を回避するのが賢い行動様式というものなのだろう。

　受講を終えて新しい免許証を受け取り、免許センターの建物を出た。
　こういう気分の時は、美味いものを食べるに限る。
　帰路、ちょっと寄り道をして、みん友さんが紹介されていたラーメン店に寄る。



　着丼までの間、新しくもらった免許証を見てみる。
　『なんでまたいつも、免許証ってのは人相が悪く写るかね…』
　そこには、顔色が悪く、目の下にくっきりクマが見える私の写真があった。



　つまらぬことを考えているとラーメンが運ばれてきた。
　うん、美味い。
　さてこれから日曜日の後半だ。