ウォーターポンプ出来上がり

ぼろぼろになってるACエースのウォーターポンプ。

先ずはばらして採寸から。



採寸の結果、やはりインチなので一番近いミリのベアリングやメカニカルシールを使って図面を書きます。

そして、本体を旋盤にセットしてみると、かなりオフセットがきつくて修正程度でセンターが出る様子ではない。

なので、4つ爪のチャックに変えてセンターだしすること３０分、やっとセンターが出て先ずはボーリング。

表のねじ山ぎりぎりまで削って素材から削ったアルミの筒を圧入。









そして、この筒にベアリングを固定するためのリング溝を掘るために、まずはリング１．２５㎜に対して１．３㎜の旋盤用の刃物を一から製作。



これを使って上下２本のリング溝を切削。






次にメカニカルシール側も下穴を旋盤で切削し、シールを固定するためのアルミの筒と、シールを圧入するためのジグを製作。









次はシャフトをステンレスのムクから削り出し。

ここで最後の難問。

本体が持ち込まれた時からベアリングなどぼろぼろの状態で、スラスト方向への寸はできず、おおよそのシャフトを２度ほど切削して位置を確認。

最後に図面を修正し３本目を切削。

羽を固定するためのCピンの穴を正確に決めてフライスで穴あけ。



羽にもがたがあったのでセンターに真鍮を切削しシャフトに合わせて圧入。









プーリー側のベアリングを圧入し、リングをセット。



メカニカルシールも同じように圧入。



ウォーターポンプハウジング側にもセンターの部分に真鍮の受けを圧入して切削終了。



シャフトを圧入して羽を固定。



羽と本体のクリアランスも想定して１㎜以下でばっちりです。

ハウジングにセッティングしてみるとこんな感じです。





そして終わるの待ってる人がまたまたほかの仕事を。

久ブルノ手曲げのEX製作依頼。

フランジを製作して、集合部を作るためのまずは曲げ材造り。

この暑い時期にバーナー使っての手曲げは地獄です。