島 秀雄 さん この方を知ってる方いますか?
ちなみに私は鉄ちゃんじゃないです(笑)
そう、この方は新幹線を作った人として有名な方です。
13日 19時30分〜NHKで
『妻たちの新幹線』という
スペシャルドラマが放送されます。
今年は東海道新幹線開業50周年です。
お時間のある方は是非、ご覧下さい。
私がなぜ、このドラマをオススメかといいますと
まぁ〜個人的な事ですが、この島家は私がもっとも尊敬する方なんです。
話は新幹線を作った人と言えば簡単ですが、この新幹線を実現する為に
まずはお父さんの島安次郎、その後 島秀雄、そして息子の島 隆 と
親子三代で挑んだ大プロジェクトだったんですよ。
お父さんの島安次郎さんは陸蒸気(おかじょうき)の時代に
弾丸列車構想を立ち上げた人物で、列車設計にその才能を発揮した方なんです
しかし、安次郎さんは弾丸列車構想を実現して行くのに
とてつもない苦難を強いられて行くんです。

(弾丸列車 車両図)
日本は既に狭軌というレール幅を採用してしまってる為に
列車のスピード化、運送量、安定性を得るにはどうしても
海外で採用されている広軌のレール幅を採用しなくてはならなく
このレール幅の変更の為に何度も挑戦するのですが
国で進めている鉄道網は全て狭軌幅のレールで
弾丸列車だけ広軌の採用にする事への反発が多く
なかなか実現出来なかったんです。
安次郎さんは満州鉄道などで高速列車の実現は出来ましたが
日本で弾丸列車を実現したくて、その後も挑戦するのですが
結果的には安次郎さんが生きてる時には実現出来なかったんです。
その後、そのプロジェクトを引き継いだのが息子の秀雄さん
息子さんはお父さんと同じ国鉄に入り、同じプロジェクトに参加してたんです
しかし、息子さんも同じくレール幅に悩んでいくんです。
けど、お父さんも息子さんも狭軌というレール幅で悩みながらも
限られた中で傑作機関車を作ったりしてるんですよね。
それが誰でも知ってるD51通称デゴイチです。
これは秀雄さんの傑作蒸気機関車なんです。
お父さんと、息子さんの言葉に
『将来を嘱望して、現状の発展を怠る事なかれ』
ということ言ってます。
希望ばかり言ってるんじゃなくて、現状の中で最大限出来る事を考えろ
って事ですが、本当にすごいなぁ〜と思います。
戦争を挟んで、終戦後に弾丸列車構想は新幹線という名に変わり
東京オリンピックに合わせる形でプロジェクトが再スタートするのですが
このとき秀雄さんはこのプロジェクトの責任者だったのですが
新幹線が開通されるテープカットの時にはその場にはいなかったんです。
実は新幹線を実現させる為に低い予算を計上して、実際には予算を
オーバーさせた責任を取って辞任してたんです。
親子の人生と自分の首を賭けて挑んだプロジェクトで完成されたのが
新幹線なんですよ。
けど、この秀雄さん ここで終わらないのがタダ者じゃないんです。
国鉄を退社後、今度はロケットを打ち上げてるんです。
今のJAXAの初代理事長をしてるんです。
新幹線で培われた安全性は宇宙開発でも同じ事なんだそうです。
当時、若い人達に向けた言葉に
『今の人は出来ないという事を簡単に言いすぎる。
出来ない事を証明するには、ありとあらゆる可能性を否定しなくては
ならないが、出来るという事はその1つの可能性を追求したら良いのです
出来ない事を証明をするより、出来る可能性を証明した方が効率的だ』
う〜ん、深いなぁ〜。
放送は13日です。
Posted at 2014/10/12 20:30:05 | |
トラックバック(0) |
日常 | 日記