
2月くらいから、海に行きたかったのでした。
キャンプ云々というより、単純に海を見に行きたい。
波の音を聞いていたい。
寄せては返す波の音に、この汚れ切った魂を流してしまいたい。。。
なーんて殊勝なことは思ってもいませんが、とにかく海!
海に行くのだ!
ということで、かねてから目星をつけていた「なみのこ村」へ行ってきました。
このあたりです。
東京方面からだと東海道本線で小田原の2個先、JR根府川駅で下車。
駅から真直ぐ海に向かって下っていければすぐなのですが、あいにくグルッと大きく迂回するルートしかありません。
駅から徒歩で10分くらい。
けっこう急な坂道を下っていきます。
帰りはここを登らねばならぬ。。。
途中、赤い鉄橋の下をくぐります。
鉄道マニア、鉄橋マニアの間では有名な鉄橋だそうです。
鉄橋下の桜が満開できれいでした。
ここからだとイマイチなので、国道からの眺望も。
「なみのこ村」までの道中には、①干物屋さん ②八百屋さん ③湘南メンチ ④海鮮系の食堂があります。
残念ながら道中にコンビニはありません。
最寄りのコンビニは国道を西に向かって750mのローソン。
歩くと往復15分ほどかかりますが、そこまでいくとお蕎麦屋さんとか有名な蒲鉾屋さんの鈴廣なんかもありました。
さて、道中気になったのは湘南メンチ。
「マダムの味方」「今夜のおかず」とあります。
BBQ向きのステーキ肉やソーセージなんかも置いています。
でもやっぱりメンチが食べたい。
お姉さんが
「オススメは湘南メンチの3個セットでーす^^」
と勧めてくれますが、そんなに食べられないので湘南メンチ1ヶ、コロッケ1ヶを注文しました。
注文してから揚げてくれます。
衣がサックサク、中がホックホクで美味しかった♪
湘南メンチの前の横断歩道を渡れば「なみのこ村」です。
こじんまりとしたキャンプ場ですが、要所要所に配慮が見えたりきちんとしていて、オーナーさんやスタッフさんの仕事っぷりが自然と伝わってくる感じがします。
予約時に指定も出来るそうですが、初めてなのでお任せしました。
No.17のサイトを貸して頂きました。
真ん前にブランコがあるサイトです。
お隣のお子さんが何度も遊びにやってきました^^
各サイトは横幅がやや狭い=お隣さんとの距離が近いのですが、立木で遮られているのであまり気にならないようになっています。
ちなみにこの日は私のほかにNo.15、No.19の2組のみでした。
ただ、No.15は人数が多く、車も3台で来ていて、実際には空いているサイトに車を停めていました。
あ、そうそう、このキャンプ場は予約した客が揃うとスタッフさん達は引き上げてしまうみたいです。
なので、薪や炭などは着いたときにGETしておかないといけません。
(受付時に必要か訊いてくれます)
ザックをおろしてテントを設営していきます。
持ってきたのは買いたてホヤホヤの新幕、3F UL GEARの Lanshan 2 Pro。
4月~5月にテント泊登山をしたいなと考えていて、それをターゲットにした軽量の2人用テントです。
購入してからこの日が最初の休み=全くの初設営になります。
この時は自分が思っていたのと違うテントを購入してしまったことに全く気がついていませんでした。
実はこのLanshan2というテントにはバリエーションがいくつかあります。
当初いつものようにAmazonで候補を探していて、最終的に残ったのが
Nature HikeのVIK2と、この
Lanshan2でした。
Amazonで見ていたものはインナーがフルメッシュだったので、そこがネックでずっと迷っていたのですが、たまたまyahooショッピングで
「Pro」がついたモデルがあることに気づきました。
Proだとインナーは3シーズン向けのフルメッシュと4シーズン向けのメッシュでないものが選べるようになっていました。
価格がAmazonで見たものより高かったのですが、重量は軽くなっていて、軽量化と選べるインナーということで高くなっているものと思いました。
一応インナーテントについてはショップに確認もしてみて、軽くてインナーがメッシュでないならと即決。
そして今回のキャンプを迎えます。
さて、実際に張ってみると思惑と異なる点に気づきます。
Lanshan2はダブルウォールのテントの筈なのです。
つまりインナーとアウター(フライ)が完全に分かれている筈。
ところが設営してみると、一見ダブルウォールのように見えますが実はシングルウォールのテントでした。
UL(ウルトラライト)系のテントではよくある仕様ですが、結露がひどくなりやすく、玄人向けのテントだと言えます。
言い換えると、快適性をある程度犠牲にしても軽量化したい!というユーザーのためのテントです。
特に冬は結露でテント内外ともびっしょびしょになるので、シュラフカバーは必須になります。
慌ててあちこち情報を漁ってみると、ハッキリとしたことはわからないのですが、Proでないものはダブルウォールでインナーがフルメッシュのみ、Proはシングルウォールでインナーにあたる部分がフルメッシュとフルメッシュでないものとを選択可能、ということのようでした。
購入先の商品説明はこのへんが非常に曖昧で読み取ることが出来ませんでしたが、実地前に中身を確認しなかった自分が悪い。
いまさらどうにもなりません。
そして自業自得がもうひとつ。
改めて商品説明をしっかりと見てみると、注意事項として気になることが。
・この製品は両面シリコンでできています。
・縫い目は接着できません。
・自分で縫合糸を接着する必要があります。
・接着剤は別途購入する必要があります。
縫い目部分のシール処理はされていないので自分でしてくれ、ということのようです。
これも初めてのことですが、シリコンコーティングのテントはそういうものなの?かもしれません。
でも、ユーザーが自分で出来ることなら、メーカーの方がもっとしっかりと処置出来ると思うのですが。。。もしかすると、使用前に都度処置するのでしょうか
。。。よくわかりません。
これまた慌ててYouTubeで動画を漁ってみると、いかつい欧米人のおじさんがシール処理をしている動画が出てきました。
うーむ。。。
今日は最初から雨は覚悟でやってきたのですが、まさかこんな落とし穴があるとは。
これはなかなかキビシイ夜になりそうです。
ま、買ったものはしょうがないし、もう来ちゃったんだし。
雨想定で来たので、ひとつだけ利点があります。
このテントの前室は狭いので庇を作るためのものは持参していました。
180×210のグランドシートとポール2本、ロープが5本です。
DDタープでもいいのですが、けっこう大きくてかさばるので、
手元にあったグランドシートを持ってきました。
これをこんな風に張ってみました。
頭隠して尻隠さずな感じですが、ある程度は浸水を防げるのでは。。。と願います。
設営を終えたらお昼を作っていきます。
今回は現地では一切調理はしません。
下処理したもの等を焼くか煮込むかだけにしました。
とにかく海を見てボーっとして過ごすのが今回のメインです。
ということで、お昼はこないだ近所の河原で作ったこれ。
Aさまの天敵が入っていますが、肉も野菜もふんだんに入っていて美味しい♪
そういえば、なみのこ村の薪は固くてバトニングを試みたもののナイフくらいでは刃がたちませんでした。
徒歩では一度も持参していない斧を持ってこないとダメそうです。
その代わり、焚きつけなら松ぼっくりと松の葉が拾い放題です^^
お昼を食べた後は、波打ち際に寝っ転がってただひたすら波の音を聞いて過ごしました。
根府川の海は大きな石がごろっごろしていて、寝っ転がるには難がありそうですが、おあつらえ向きに大きくて平らな岩と、枕にちょうどいいなだらかな窪みのある岩とを見つけて、ずーっとそこに寝っ転がって波の音を聞いていました。
晩ごはんはカレー。
「ママカレーの具」を使ってパパッと作りました。
食べ終わるとほぼ同時に雨が降り出しました。
昼過ぎに見た雨雲レーダーじゃ23時頃と言ってたのに!
でもまあ、食べ終わってからでよかったよね。
荷物を全部テント内に入れ、焚き火も始末して幕内に籠りました。
気になる雨漏りはと言うと。。。
降り出して30分、早速始まってしまいました。
こりゃもう、気にならないくらい酔っぱらっちまうしかない。
持ってきたビールと梅酒をガブガブ飲んで、21時過ぎ早々にシュラフに潜りこみました。
あ、21時頃に弱い地震があって一瞬酔いが冷めましたが、津波の心配はないと言うので再び酔っ払いました。
シュラフは迷った末にCarinthiaのDefence4を持っていきました。
暑いかもと思ったのですが、夜半かなり寒くなったのでこれにして正解。
おかげさまで凍えることなくぐっすり眠ることが出来ました。
雨漏りは、一応漏れのあった場所にタオルを置いておいたので、テント内は小さな水溜まりが2か所出来たくらいで済みました。
が、雨の止む時間も当初の予報より遅くなったので、撤収は豪雨の中。
朝の気温は5度くらいでしたが、風も強かったので体感温度はかなり低く、手が凍えるくらいでした。
昼間の最高温度は24℃まで上がったので、春先の寒暖差には要注意ですね。
温度調節という面では、冬キャンプよりよっぽど難しい。
テントの中で片づけられるものは片づけてしまい、後はバーベキューテラスに運んでそこで片づけました。
最後にコーヒーを1杯淹れて自分にお疲れさん!
キャンプとしては教訓の多いキャンプでしたが、波の音を聞いて過ごせた半日は楽しかった♪
また来ようと思います^^
P.S.テント設営後、すぐにテント補修用のシリコンシーラント(動画でいかつい欧米人のおじさんが使ってたヤツ)を探して注文しておいたので、帰宅したら届いていました笑
次の休みにシール処理を行いたいと思います。
もうひとつP.S.
どうしてメーカー側でシール処理を施さないかですが、Proでない方のようにダブルステッチにしてシールテープを貼る方法だと重量が増してしまうこと、シール材による方法についてはシリコンコーティングナイロン(シルナイロン)はシールがノリにくく手作業が必要なためにコストが上がってしまうのが理由のようです。
また、シール処理用のシリンジが同梱されているのにシール材を同梱しないのは航空便への持ち込みが禁止されていることが理由のようです。