忘れないうちに反省会です。
服装や装備と絡めながら、課題と対策などを考えていきます。
1.服装について
今回は以下のような服装で臨みました。
モンベルの半袖カットソー、ワークマンの4D超撥水ストレッチスラックス、無名メーカーのアームカバー、ダーンタフのメリノウール中厚手ソックス、そしてWTACTFULのタクティカルグローブ。
レインウエアはこちら。
上下ともミレーのティフォン50000ストレッチジャケット&パンツです。
これはレインウェアの革命的な製品だと思います。
薄くしなやかでストレッチが効いていて透湿性能がバツグンにいいのでソフトシェルとしても使える。
実際、今回も主にシェルとしてずっと着ていました。
あと、写真に撮り忘れてしまいましたが前から使っているNature Hikeのロングゲイター。
靴は先日買ったばかりのキャラバンGK-85。
防寒着としてユニクロのウルトラライトダウン。
テン場で夜になってから着て、そのまま寝ました。
服装についてはほとんど大きな課題はありませんでした。
春先は長袖のTシャツの上に半袖を着ることが多かったですが、夏場は半袖1枚にアームカバーの方が温度調整がしやすくてよかったです。
街中の移動時や登りで暑くなったとき等はアームカバーを外す、カットソーのジッパーを下ろす等で簡単にクールダウン出来ます。
ワークマンのパンツも動きやすかったでした。
いかにも登山パンツ、という感じじゃないものにしたくて選んだのですが大当たりでした。
立体裁断+ストレッチも効いていて、足の曲げ伸ばしで一切ストレスを感じることはなかったです。
撥水性については当然防水ではないですし化繊メインの素材に比べれば撥水性は落ちると思います。
一応着替えの方には同じワークマンの撥水性の高いクライミングパンツを入れておきましたが、今回行動中は雨がさほどひどくなることがなく、一方でびっしょびしょに濡れた笹や這松をかき分けて歩くことが多かったので、上にミレーのティフォン50000を着て、膝下にゲイターをつけておけばしっとりするほど濡れるようなことはありませんでした。
また、レインパンツも今回は履くことはありませんでした。
タクティカルグローブは大活躍でした。
登りも下りも濡れた岩・濡れた木の根だらけ
だったのと、想像以上に斜度もあった
ので、トレッキングポールを使うより丈夫なグローブの方が役に立ちました。
どんな場所でもためらいなく手をつく・岩を掴む・樹木をつかむということができますし、怪我をすることもない。
ただ、撥水でも防水でもないので、今回のように濡れた場所ばかりだとグローブもびしょびしょになってしまうのが欠点ですね。
夏はいいですが秋以降は致命傷になりかねないです。
これについては撥水性・防水性のある、丈夫なクライミンググローブを探したいと思います。
靴についてもGK-85を買って本当によかったでした。
柔らかいマウンテンクルーザー400ではあの岩だらけの下りはきつかったと思います。
ただ、ヴィブラムソールは期待したほどは濡れた岩・濡れた木の根ではグリップしませんでした。
木道でできた急坂だとドリフのコントみたいに滑って腹ばいにのびちゃう、ということもありましたし。
2.テント泊装備
ザックの中身はこちら。
いくつか写真に撮り忘れました。
⑰シュラフ
モンベルのドライシームレスダウンハガー900 #2です。
縫い目を極限まで減らすことでダウンが濡れるのを防ぐようになっています。
テントがシングルウォールで結露しやすいので値段は張りますがドライシームレスを選んでいます。
"900"はFP値(フィルパワー値)です。
FP値というのは、約30gのダウンがどれだけ膨らむかを表すものです。
900なら900㎤まで膨らむことを示し、数値が大きければ大きいほど良質なダウンの目安となります。
#2というのはモンベル独自の快適温度の目安値です。#1が最も快適温度が低い=温かいシュラフで、数値が上がると快適温度が上がっていきます。
#2は快適温度=0度です。
今回は持って行ったけど使いませんでした。
夜間は8℃くらいまで下がったそうですが、上半身にウルトラライトダウンを着ていたので、それで事足りた感じです。
⑱テン場で履く靴
ワークマンのライトスリップオン。320gと軽く、撥水加工がされていて、かかとを踏んで履けるようになっていてちょー便利。
なのですが。。。
今回はテン場も、テン場からヒュッテ(水場、トイレ)の間も地面がどろっどろのぬかるみで、とてもライトスリップオンでは歩けませんでした。
上記以外の装備は番号順に以下の通りです。
①トレッキングポール
以前も紹介したことがあります。トレッキングポールとしてのほかに、テントポールとしても使います。
②CNOCのウォーターバッグ+ハイドレーションチューブ
今回はこれをザックに入れてハイドレーションとして使いました。
ただ、今回は1日毎の行程自体は短かったですし、要所要所に水場もあったのでこれに2リットル入れて背負うのは無駄でしたねー。いたずらに重量を増やしてしまった。
③着替え1式
半袖のTシャツ、パンツ、メリノウールソックス、クライミングパンツが入っています。テントで寝るときの枕としても使いました。
④食料・カトラリー
今回はせっかく観光地に行くので現地での食事を楽しみにすることにして、2日目の朝食+予備食1回分だけをこれに入れて持っていきました。
⑤セキュリティワイヤー
最近キャンプに持っていってますが、今回は使いませんでした。
⑥、⑦照明類
マイルストーンのMS-H2というヘッドライト、
MG-TRAILのミニオイルランタン、
モンベルのクラッシャブルランタンシェード、そして
CarryTheSunのソーラー充電式LEDランタンです。
全部合わせてバッグや予備の乾電池まで含めて350g。
マイルストーンのヘッドライトは
①充電式バッテリーと単4乾電池の両方が使える
②バッテリー単体で充電できる
③誤作動防止モード(意図せずにスイッチを入れても点灯しない)がついている
というように、これまでヘッドランプに抱いていた不満点が全て解消されていて、めっちゃいい。
CarryTheSunのランタンはソーラー充電で軽くていいですが、
天気が悪いと十分充電出来ないときがあるので、そういうときはヘッドライトにモンベルのクラッシャブルランタンシェードを被せてランタンにします。
MG-TRAILのミニオイルランタンは完全にロマン枠です。
今回はテントの周りに草が多かったので使いませんでした。
⑧クッカー
今回は料理らしい料理はしないのでこれだけ。
アルスト入れたまま持っていきましたが、ムダでした。
⑨バーナー
SOTOのフュージョントレックです。
コンパクトさには欠けますが、分離式(ガス缶に直付けでない)でジェネレーター付き、という条件を満たすものということでこれ。
⑩着火ツール
これはほとんど変わってません。
今回みたいにお湯を沸かすだけ、なら、こっちに入っているBRSのバーナーで十分で⑨は不要でした。
⑪バーナーパッド
山のテン場では基本的に焚き火は出来ないのでバーナーを使うことになります。
また、外にスペースが取れないことも多いのでテント内でバーナーを使うために用意しました。
今回は使う場面がありませんでしたが。
⑫日用品ポーチ
とにかく細々したものが入ってます。
一番大事なのはウエットティッシュとゴミ袋代わりのジップロックですかね笑
主だったものだけ出して見ましたが、これ以外にもまだまだ入っています。
アルコールストーブ用のアルコールもここに入っていて一番重量に影響しているので、どうしてもという理由がなければアルストを省いた方がいいと思いました。
⑬SOLのエスケープビヴィ
シュラフカバーとして使います。
テントがシングルウォールで結露しやすいので。
今回はウルトラライトダウンを着ただけで寒くなくてシュラフを使わなかったのでビヴィも使いませんでした。
⑭グランドチェア
どうしようかと思ったのですが、初回はなるべく持って行きたいものを持って行って、重たかったら次回から減らす工夫を、ということで今回は持っていきました。
結果、やっぱり重かったですね。
あと、テン場に着いてからの方が天気が悪化したのと、バスの時間の関係でせっかく晴れた2日目もチェアでくつろぐような場面は作れませんでした。
次回は置いていくかな。。。天気とルート次第ですね。
⑮マット
GearDoctorのApolloAirです。R値=5.2で超軽量。
今回マットはこれ1つで行きましたが、やっぱりクローズドセルのマットが欲しい気はしました。
⑯テント
Lanshan2 Proです。
シングルウォールなので、今回のようにタープなしで雨に降られるとめちゃくちゃ結露します。逆にタープを張れば思ったほど結露しません。
3月末のなみのこ村がこのテントのデビューで、土砂降りの雨に見舞われて気温もかなり下がったのですが、タープを張っていたおかげで結露はしませんでした。
今回も夜がずっと雨で、タープなしだったので結露がひどく、テントを干しているような時間もなかったので、2日目の荷物の重量が大幅に増した最大の要因になりました。
ミニタープとして使っているグランドシートは実は今回も入れてあったので、タープを張るためにはポールを2本とガイロープを追加で持つことになりますが、そうすると雨が降らなくても重量が増えることになるのでちょっと悩ましいところです。
あと、自立式でなくトレッキングポールを軸にしてロープを張ることで立ち上げる訳ですが、案外周囲を広く占有してしまいます。
山のテン場って混雑時は押し合いへし合いして張るようになるのでちょっと肩身の狭い思いをしそうな気がしています。
また、ペグの効かない場所だと簡単にペグが抜けて倒壊してしまうのも難点です。岩がゴロゴロしている場所ならペグ代わりに石を使う手もありますが、今回の双子池のテン場は石があまりなくて、雨で地面がぬかるんでペグの効きも悪かったので倒壊しないかヒヤヒヤしました。
<総括>
ウエアについては夏場は現状で大きな問題なし。
まあ、靴底についてはああいうびしょびしょのときに皆さんがどうしているのか知りたいですね。
あと、撥水or防水のクライミンググローブを探します。
装備については体力に問題があるだけに、もっとシビアに無駄を省く必要があると感じました。
それに今回のような岩ゴロゴロ、木の根っこばしばしな登山道
だと、荷物が重い=リスクに直結する感じです。
とにかく無駄なもの・不要なものを省いて軽量化せねば。
それからテントの結露や雨による濡れも想像以上の重量増につながることがわかったので悩ましいです。
キャンプだと撤収までに乾かせることが多いのですが、登山ってとにかく暗いうちに出発したいので乾かす暇がないのですよね。
吸水スポンジ的なものを持って行ってなるべく拭き取ってからしまうか。。。撤収時にまだ降ってたらダメですが。
あとは自立式&ダブルウォールの軽量テントを探す手もあります。
(お金が飛んでいく)
やっぱり体力(脚力)強化が一番の課題ですね。。。