
せっかくの
休暇なのに出かけるタイミングを失い、部屋でDVDを見てすごしてしまいました。
映画館で見たことはないのですが、タイトルが気になっていた(笑)この映画です。
『ソードフィッシュ』(2001年アメリカ)
監督:ドミニク・セナ 撮影:ポール・キャメロン
出演:ジョン・トラボルタ/ヒュー・ジャックマン/ハル・ベリー/ドン・チードル他
かつて世界一のハッカーと恐れられたスタンリー(ヒュー・ジャックマン)。服役後、今は隠遁生活を送っている彼のもとに、謎の美女ジンジャー(ハル・ベリー)が訪れる。彼女に連れられて、元エリート・スパイのガブリエル(ジョン・トラボルタ)に会ったスタンリーは、政府の闇資金95億ドルをコンピュータ回線を使って奪うという大胆な計画を明かされる。気乗りしないスタンリーだったが否応なくその計画に巻き込まれ、その先には驚くべき結末が…。
ストーリー展開上はヒュー・ジャックマンが主演ということになるのでしょうが、どう見てもこれはジョン・トラボルタの主演映画です。悪役振りが板についてとにかくクールでかっこいい。脚本と演出とカメラもよく、冒頭から展開が速く、もたもたした説明なしに観客をグイグイひきつけていきます。
派手なカーチェイスあり、クラッシュあり、ヘリでバスを吊り上げてビルの間をすれすれに飛行したり、ハル・ベリーのセクシーなヌードが拝めたりと、娯楽映画としてはこれでもかというサービスてんこ盛りのゴキゲンなB級映画でした。(駄作だという評もあるようですが、よーのすけには面白かったです。)
で、この映画にはもう一つ、楽しみがあるんです。それはオープンカーがこれでもかこれでもかと登場してくるのです。

まずはこれ。引退しているスタンリーのところへジンジャーが訪ねてくるシーンですが、真っ赤なオープンカーです。
ジャガーXKR8コンバーチブルかと思われます。ちょっとNBロードスターに似ているような気が・・・。

次はこれ。スタンリーが離婚した妻に引取られている娘に会いに行くシーンですが、
サーブ9-3・カブリオレですね。黒い車体がいい味を出してます。

そして極めつけはこれ。ガブリエルが乗り回しているクルマです。英国のスポーツカービルダーの
TVR・タスカンです。グリーンが美しい。少数しか生産されないこのクルマは英国車ということもあり、右ハンドルしか供給されていないので、本来はアメリカでは走ることができないのだそうです。そんなレアな高級車で派手なカーチェイス。ううっ、もったいない。
ところで、題名のソードフィッシュとは、映画の中では、かつて麻薬取締局(DEA)が行った極秘作戦のコードネームということになっていますが、これだけでは何のことかわかりにくいですよね。そこで、検索してわかったことを2つ、ここに書き留めておきます。
その1
“ソードフィッシュ”とは、観客の目と耳を本来とは違う方向へ向けておいて、実は見えないところでちゃんと小細工してる、というマジシャンがよく使う用語だそうな。
その2
題名の「ソードフィッシュ」は1932年公開のマルクス兄弟の映画「Horse Feathers (日本での題名「御冗談でしョ 」)」から引用されている。
この映画の中の愉快な場面の1つに、「ソードフィッシュ」という合い言葉で禁酒法時代のヤミ酒場に入る場面が有り、昔からの映画好きには「ソードフィッシュ」は典型的な合い言葉として認知されている、とのこと。
追記:トラボルタはちょっと太りすぎですね。でも、それが却って役どころに凄みを与えているかも。
(2013年5月2日。 記事中の写真がリンク切れしていたため修正しました。)
ブログ一覧 |
映画の中のクルマ | 日記
Posted at
2006/08/09 21:56:40