
第63弾
『ブルーノート・リヴィジテッド』(2004年リリース)
前回、トーン・ロックのレコードを入手した経緯を説明したなかで、ネットの通信販売でと書きましたが、あのレコードを探してネットを徘徊していたとき、別の中古盤販売店のサイトで偶然このレコードのことを知りました。
ブルーノートといえばJAZZの歴史を刻み込んできた偉大なレーベルですが、1939年1月にアルフレッド・ライオン(1908.4~1987.2)によって設立されたブルーノート・レーベルは、2004年に創立65周年を迎え、それを記念して企画制作されたのがこのレコードです。
2004年当時、ブルーノートは、メインストリームJAZZだけでは商売にならないので、ヒップホップなども積極的にリリースしていて、よーのすけにはそれが「変節」に思われ、新譜にたいする興味が急に薄れていった時期でもあります。それ以前に、街のレコード屋がCDにとってかわられ、新譜がLPで発表されることはまれになっていて、LPコレクターとして新譜に目がいかなかったということもありますが、「ブルーノート65周年記念盤」というこのレコードをその時点では見逃していました。
当然、CDでも発売されたでしょうが、よーのすけがネット通販で入手したのは2枚組のLPレコードで全13曲が収録されています。その内容は、ウェイン・ショーター、エディー・ヘンダーソン、ドナルド・バード、ホレス・シルバー、ジーン・ハリス、グラント・グリーン・・・などなど、往年の錚々たるメンツの名盤、オリジナル曲を、当代の人気DJやプロデューサーたち(クレジットされている名前を見ても、よーのすけにはよくわかりません)が、それぞれにアレンジしたリミックス・コンピレーション・アルバムという体裁になっています。
聴いてみると、一様にビートが強調されたドンシャリ・ミュージックなのですが、オリジナルのメロディやフレーズがしっかり残っていて、JAZZとして十分に楽しめます。(前回のトーン・ロックよりは、よーのすけには、こちらのほうが好ましく聞こえます。)
ブルーノートの歴史が刻まれた往年の名盤レコードを再訪(リヴィジテッド)して、新しいJAZZとして提示する。最先端の音作りをする人こそJAZZであり、ブルーノートの考えるJAZZとはそういうものだという明確なメッセージが伝わってきます。
しかし、ジャケットに、これまたドナルドバードの『ア・ニュー・パースペクティヴ』と同じ構図が使われているのはなぜでしょう。
ジャガーEタイプのヘッドライト部分が大きくクローズアップされているこの写真は、クルマの向きも人物の配置もいずれも似たり寄ったりです。

左から、
第50弾、
第62弾、第63弾
こうして並べてみると、やはり、ドナルドバードのオリジナルのジャケットが一番という気がします。
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JAZZのLP | 日記
Posted at
2016/01/23 18:00:57