
新型コロナでステイホーム中のよーのすけです。
何もすることがないので、古い映画のDVDを片っ端から眺めていて、ちょっと気になったことを一つ。
『機動警察パトレイバー2 the Movie』(1993年日本映画)
原作:ヘッドギア
脚本:伊藤和典
監督:押井守
あらすじは・・・
2002年冬。横浜ベイブリッジが謎のミサイル攻撃を受けて爆破された。報道はそれが自衛隊機による攻撃であったことを告げるが、該当する機体は存在しなかった。これを機に不穏な事件が続発し、警察と自衛隊が激しく対立する。事態を重く見た政府は遂に実戦部隊を治安出動させる。 東京に〈戦争〉を再現した恐るべきテロリストの狙いとは?
日本が生んだアニメ映画の一つの頂点です。今から30年前に制作された映画とは思えないほどにリアルな映像。政治色の強い長台詞(独白)が続くので、お気楽な娯楽アニメを期待するひとには不向き(この点は、2016年の映画『シン・ゴジラ』にも通ずる)、というかおススメしません。
劇中、陸幕調査部別室の荒川が、後藤さん、しのぶさんを後部座席に乗せて首都高をドライブする場面。
荒川「走る車の中にいると落ち着く性分でね。考えがよくまとまるんですよ。
走ることで自らは限りなく静止に近付き、世界が動き始める・・・」
よく考えられたセリフです。好きだなあ、こういうの。
気になったことというのは・・・
ストーリーとは直接関係がないのですが、松井刑事が映像プロダクションに向かう渋滞中の車中で、携帯電話で話をしているその横を真っ赤なオープン2シーターがゆっくり追い抜いていく場面。
押井作品は徹底的な写実主義を貫いているので、こういうシーンも必ず実写によるモデルがあるのではないかと思い、車種を特定できないかと思ったのですが、わかりませんでした。警察と自衛隊が鋭く対立する一方で、まだ治安出動は発令される前だとは言え、日常世界では、軽薄そうな若者がノー天気に左ハンドルの赤いスポーツカーを乗り回しているという、押井監督の何らかのメッセージが込められているのかもしれません。
ただ、それにしても、松井刑事が乗っている普通車の窓枠よりも、明らかにフェンダーラインが高い、こんなスポーツカーは実在しないでしょうね。
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映画の中のクルマ | 日記
Posted at
2020/05/03 16:50:30