
第42弾
『バディ・リッチ/ザ・ロアー・オブ・74』(1973年録音)
バディ・リッチ(ds;1917-1987)は、「天才」と言われた白人のジャズ・ドラマーですが、とにかく熱いものがたぎっています。
このLPは、1974年にリリースされたもので、当時流行っていたジャズ・ファンクの代表的アルバムと位置づけられているものです。現在でも、クラブ・シーンで人気の盤だということですが、ビッグバンドを従えて、バディ・リッチが最初から最後まで叩きまくっています。もう、うるさいくらいです(^^;
いや、うるさいのはビッグバンドのアレンジがイマイチな所為で、ドラムがうるさいわけではありません。スイング感と言うのかスピード感がすごいです。そこがこの人の「天才」たるゆえんかもしれませんが。
よーのすけは、JAZZのLPを蒐集しているわけですが、ドラマーがリーダーになっているアルバムはそれほど持っておりません。バンドリーダーが別にいて、演奏のノリでドラマーにソロが回ってくるのは好きなのですが、ドラマーがリーダーの場合はどうもしっくり来ない(これは私の偏見ですが)のです。このLPもジャケットがこれでなかったらおそらく買っていなかったでしょう。
そのジャケットですが、ストックカー・レースのクルマのドライバーズ・シートからバディ・リッチが身を乗り出しているという構図。彼自身がレースに出ていたことがあるのかは知りませんが、このクルマは、ドア後ろのルーフの後端の形状から、
1971年型フォード・マスタング・マッハ1だと思われます。
このジャケット写真、ルーフに白いレーシング・ストライプが入っていたり、ボンネットが軽量化されていたり、運転席に追加メーターが装備されていたりすることや、車体へのステッカーの貼り方など気になることがたくさん(^^;ゞ。
マスタング・マッハ1の全体写真、ネットで見つけたものを貼っておきます。

『007ダイヤモンドは永遠に』にもボンド・カーとして登場した名車ですが、ジャケット写真のようなレース仕様の方が、このクルマには合っているような気がします。
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JAZZのLP | 日記
Posted at
2007/09/29 22:05:02