2011年6月25日(土)
和歌山県海南市、戸坂漁港のとあるお店で、今が旬の活け鱧を贅沢に食べ尽くして参りました。
和歌山へ鱧を食べに行くこととなった経緯については
こちらをご参照下さい。

JR海南駅で落ち合った一行4人は、駅前からタクシーに乗って戸坂漁港を目指しました。
タクシーは国道42号線のトンネルをいくつかくぐったあと、突然脇道へそれて海べりの港町へどんどん分け入っていきます。海南駅から20分ほど走って戸坂漁港のどん詰まりまで来たところでタクシーを降りました。
夏至を過ぎたばかりだし、東京に比べて西に位置する和歌山は日の入りも東京に比べ30分ほど遅いので、午後6時半を過ぎてもまだこんなに明るいのです。

海べりの急傾斜地にへばりつくように漁港町が広がり、急な石段の途中にお店の案内板が出ています。

「鄙にも希な(ひなにもまれな)」という言葉はこのお店のためにあるのではないかと思うほど、漁港町のたたずまいには不釣り合いな純和風のお屋敷がそのお店です。
築120年以上というこちらのお屋敷は、贅をこらした造りで風雅であり、気品を感じさせます。
Tさんご夫妻もKくんも大いに気に入ってくれたようです。

部屋の調度や器にも趣味の良さがにじみ出ています。
付き出し(鱧の卵や肝焼き、骨せんべいなど)に、刺身、湯引き、天ぷら、鱧しゃぶ、お寿司ときて、仕上げは鱧の雑炊というフルコース。お酒はKくんが富山から持参してきてくれた萬寿泉と、海南の地酒「長久」で、昔話に花を咲かせながら、至福の時間をすごしました。
女将さんのおはなしでは、もともとこの戸坂で古くから網元をしていたこちらのお宅では、親類縁者に鱧料理を供することはあったらしいのですが、旅館や料理屋として営業していたわけではないとのこと。しかしながら、親類縁者の間で評判になり、紹介したりされたりして鱧料理を所望する人が増えてくるようになり、いつの間にか鱧料理の専門料理屋として暖簾を出すことになったのだとか。
現在は完全予約制(1日最高12人、2組限定)で4月から10月末までの間だけ営業(不定休)しているそうです。
(以前は、冬の間はふぐ料理を出していて、よーのすけもお邪魔したことがあるのですが、今は冬の営業はやめてしまったとのこと。)
こちらのお店は、濱丸さん(℡073-492-2001)

お魚料理と日本酒が大好きなよーのすけには、堪えられないお店なんです。
Posted at 2011/06/27 19:17:12 | |
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