2010年8月17日(火)
鳴門のすろっぴーを体験した後、清流吉野川の上流、平家の落人伝説で有名な祖谷渓(いやけい)へ向かいました。
鳴門からの距離は100キロそこそこなのですが、秘境と言われるにふさわしい深い山と谷で、国道はカーブを曲がるたびに細くなっていき、ついにはすれ違うことも困難な状態に、まさに「酷道」です。
鳴門から3時間近くかかって、目的のホテル祖谷温泉に到着しました。

道路がだんだんに細くなっていくかんじ、わかりますか?

ホテル祖谷温泉の外観。曲がりくねった山道を対向車が来ないように祈りながら恐る恐る進んで行くと、道のの途中に突然、一軒家の旅館があるという感じです。

ホテルのフロントで日帰り入浴したいと申し出ると、1500円(ちょっと高い?)と言われますが、ケーブルカーに案内してくれました。
ケーブルカーは1両だけで、カウンターウェイトと搬機がつるべ式にワイヤーでつながれている型式でした。
標高差170mを42度の勾配で片道約5分かけて上り下りしている本格的なケーブルカーです。

よーのすけ以外にお客がいなかったため、ひとりで独占です。車内は階段状にイスが並んでいますが、すごい傾斜です。

車内の一番谷側の最前部に操作ボタンがあります。ここもお客が自分でボタンを押して操作する方式なのでした。

この谷底に露天風呂があって、今からそこへ行こうというわけです。

ケーブルカーの途中からの眺め。本当に深い山、谷であります。

谷底の駅に着いたところで、レールを見上げてみました。42度という傾斜を実感します。

露天風呂の入り口。

脱衣場にはいままでお風呂に入っていたお客さんが数名いらっしゃったのですが、よーのすけと入れ違いに出て行ってしまいました。露天風呂も完全に貸しきり状態です。

お湯はちょっとぬるめ。浴槽からの眺めも素晴らしい。けれど、虻のような虫がいて、よーのすけはおしりを刺されてしまいました。

虻の攻撃にたまりかねて、長居することもなく早々にあがってしまいました。
下の駅は無人なので、ボタンを押してケーブルカーを呼びます。下りてくるところを写真に収めました。

ホテルを出て、今夜の宿へ向かう途中、カーブの先端からホテル祖谷温泉の全景が見えるところがあることに気づきました。
冒頭のターくんの写真はその場所でのショットです。
断崖のような山の斜面にへばりつくように旅館が建てられていることがわかります。じっと目を凝らすと、上り下りしているケーブルカーが左下のほうに見えています。

ケーブルカーをアップで捉えてみました。「
これ1本レンズ」の270mmの威力、なかなかのものでしょ。
(つづく)
Posted at 2010/08/23 00:24:05 | |
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知られざる鉄道 | 日記