
第25弾
『デュアン・タトロ/ジャズ・フォー・モダンズ』(1954年9月~55年11月録音)
いつもなら、ミュージシャンの説明や楽曲の印象などから書きおこしていくのですが、今回はジャケットのほうから話を始めます。
ジャケット裏面のクレジットによれば、この写真は
ウィリアム・クラクストンが撮影したもので、1956年のGMモトラマに出品された
ガス・タービン・ファイアーバードⅡのリア・ビューとなっています。GMの許可を得てジャケットに使用しているとのこと。
モトラマは1949年からゼネラル・モーターズ社が自社のクルマの展示・発表会として開催していたモーター・ショーで、コンセプト・カーも毎年発表されていたようです。有名なところでは1953年にシボレー・コルベットがモトラマでデビューしています。
このクルマはどこがどのように市販車に活かされたのか知りませんが、ガルウィング式のドアといい、どんな意味があるのか大げさな垂直尾翼といい、リア・ビューではあるのですがなにやら巨大な昆虫(カブトムシ?)が羽を広げてこちらへ飛び立とうとしているようにも見えます。リアウィンドウから顔を覗かせている幼い兄妹の表情が不安げに見えるのは気のせいでしょうか。
レコードの内容ですが、参加しているミュージシャンは、ウェスト・コーストの一流どころなのに、アレンジ+指揮+プロデュースを担当したデュアン・タトロがそれを活かしきっていない、というか、小難しい「理論」を振りかざして独善に陥ってます。
よーのすけの嫌いなフリー・ジャズが譜面化されていて、一流ミュージシャンたちが嫌々演奏させられている、そんな感じです。
クルマの写真がジャケットになっているというだけのLPでしたm(__)m
Posted at 2006/06/11 11:42:21 | |
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JAZZのLP | 日記