
よーのすけがJAZZファンであり、かつ、長年にわたってLPを蒐集してきたことは何度もお話したとおりです。そうして蒐集したLPの中で、ジャケットにクルマが描かれているものをランダムに紹介する試みをここ4年ほどつづけてきましたが、さきごろそれが
50枚目の節目を迎えたことで、いったん区切りをつけたいと思いました。
いや、もちろん、クルマが描かれたジャケットはまだまだありますので、それらも今までと同様、不定期ではありますが可能な限り紹介していきたいと思っています。ただ、クルマが描かれたジャケットという制約を自らに課したことで、必ずしも好きなアルバムばかりをとり上げることができず、時には大して好きでもないミュージシャンのどうでもいいようなアルバムをとり上げるという、いささか不本意なこともあったのです。
(誰かに頼まれてやっているわけではなく、自己満足のためにブログに上げているだけなんだから、そんなの自分の勝手ではないか、というご批判はさておきm(_ _)m)
そこで、「番外編」としてクルマではないけれど、クルマ周辺の事物をデザインしたジャケットをとり上げて、自分の好きなミュージシャンのアルバムを紹介することをお許しいただきたいのです。
番外編の最初は、これです。
『マイルス・デイヴィス/ウォーキン』(1954年4月録音)
マイルスが大好きなよーのすけは、今ではマイルスのアルバムだけで100枚超を所有していますが、最初に買ったのがこのレコードでした。NHKの深夜のFM放送で、このレコードがかかったのを聞いて衝撃を受け、翌日、町のレコード屋さんに尋ねに行ったことを思い出します。当時、よーのすけは高校生で、まだ、JAZZのこともレコードのこともよく知らなかったので、店の人が棚から「これでしょう?」と取り出してきたのがこのレコードでした。
初めてみるジャケットには信号機が大写しになっていて、全体はモノクロなのに青信号だけが着色されていて、「WALKIN'」という文字が白抜きされている・・・。このジャケットのデザインにも衝撃を受けました。
店頭で試聴させてもらい、昨夜FM放送で聞いたレコードに間違いないことを確認して、そのレコードを買って帰りました。新しいレコードを小脇に抱えて帰るのが嬉しくて嬉しくて、うちに帰るのももどかしかったことを思い出します。
A面1曲目のタイトル曲で、メンバーのソロが一通り終わりに近づき、テーマに戻る直前、マイルスがオープンで2度目のソロをとるところ、そのときのマイルスの音の透明感と奥行きは、数あるマイルスの名演の中でも屈指のものだと思います。
後年、LPを蒐集し始め、オリジナル盤か再発盤かなどということも気になるようになった私ですが、このレコードは東芝EMIから発売された国内盤で、センターレーベルも緑色の無地のラベルにタイトルと曲名が印刷されているだけのそっけないもの。プレスティジ・レーベルのオリジナルの雰囲気はかけらもありません。でも、私にとっては、大事な大事な一枚なのです。
Posted at 2009/07/30 00:15:27 | |
トラックバック(0) |
JAZZのLP | 日記