
昨日は、納車されたばかりのレヴォーグを駆って、とある映画館へ行って来ました。
先月末に公開されたばかりの映画 『ブルーに生まれついて Born to be Blue 』を観に。ウェスト・コーストの白人JAZZトランペッター、チェット・ベイカーの半生を描く伝記映画です。
あらすじ:1950年代、黒人のアーティストたちが中心だったモダンジャズ界へと飛び込んだ、白人のトランペッターでボーカリストのチェット・ベイカー(イーサン・ホーク)。優しい歌声と甘いマスクで人気を博した彼は、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」などの名曲を放つ。しかし、ドラッグに溺れて破滅的な生活を送るようになる。そんな中、自身の人生を追い掛けた映画への出演を機にある女性と遭遇。彼女を支えにして、再起を図ろうとする彼だったが……。(シネマトゥデイ)
公開直後なので内容に触れることは避けますが、これはいい映画でした。
ミュージシャンの半生といえば、マイルスやパーカー、コルトレーン、ビル・エバンスといった大御所については、書籍もたくさん出ており、よーのすけもそれらを読んで知っていることも多々ありますが、チェット・ベイカーはそうした大御所ではないので、レコードを通してわずかに知っている程度でした。
JAZZファンであり、LPの蒐集家でもあると自負しているよーのすけは、当然、チェット・ベイカーのレコードも何枚か所有していますし、愛聴してもいます。レコードから伺えるのは、軽やかで明るい西海岸のイメージを纏った優男のイメージですが、この映画を観て気づかされたのは、そのイメージの背後にあるドラッグへの依存(と、そこからの脱却)、成功への渇望、失敗することへの恐怖、見栄、意地、才能の枯渇への不安・・・様々なものがない交ぜになった苦悩する生身の人間の存在でした。
主演のイーサン・ホークは、この映画のためにトランペットを特訓し、実際に演奏しているそうです。これが、チェット・ベイカーの雰囲気を良く出していて、憎らしいほどかっこいい。
年末には、ドン・チードル監督、主演でマイルスを描いた映画『マイルス・アヘッド』が公開されるらしい。モダン・ジャズが題材の映画から目が離せません。
Posted at 2016/12/05 21:04:47 | |
トラックバック(0) |
徒然 | 日記