
第13弾
『レッド・ミッチェル・クインテット/チョコレート・キャディラック』(1976年12月録音)
レッド・ミッチェルは1950年代中頃はウェスト・コーストで活躍した白人べーシストで、その後ヨーロッパに移住しデンマークを中心に活躍した人ですが、今思うとあまり記憶に残る作品がありません。
そもそも、本場アメリカで人気もあったジャズメンがヨーロッパに移住するというのは、一種の「都落ち」ではないかとも思われるのですが・・・
このレコードは、デンマークの首都コペンハーゲンにある、世界的にも有名なJAZZクラブ「カフェ・モンマルトル」でのライブ録音です。・・・が、はっきり言って惨憺たる内容。私がカフェの客だったら
「金かえせ~~!」(ノ-_-)ノ ~┻━┻
とテーブルひっくり返しそうになるくらいのノリの悪さです。A面2曲、B面2曲の計4曲が収録されてますが、各曲の終わりにはパラパラとおざなりな拍手が聞こえる程度。4曲目にやっと少しやる気が出てきたように多少マシな演奏になったところでレコードはおしまいです。
スティープル・チェイス(Steeple Chase)というデンマークの名門JAZZレーベルからリリースされているレコードですが、これも日本盤が発売されることは未来永劫ないでしょうな。
ところで、アルバム・タイトルの「チョコレート・キャディラック」ですが、ジャケットに写っているのは、チョコレートで出来たクルマ・・・どう見ても
シトロエン2CVなんですが。
お菓子でクルマを表現するのは
スバル最中みたいなものですね。
トランペットの巨人ディジー・ガレスピーの作品に『スウィング・ロー・スウィート・キャディラック』という曲がありますが、このスウィート・キャディラックに引っかけたのかも知れません。
Posted at 2005/09/18 20:57:22 | |
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