
一昨日、休暇で東京に滞在していたのですが、夜の会合の前の時間つぶしに銀座を歩いていて、ふと映画館の看板に目が止まりました。
『剱岳・点の記』
・・・そういえば
去年の秋、立山砂防軌道の体験学習会に参加したときに、ボランティアのガイドさんが、撮影中のこの映画のことを話していたなあと思い出し、
近く、黒部ルート見学会に参加することにもなっているので、観ておこうと思いました。
映画館で映画を観るのは久しぶりだなと思いながら、上映時間を確かめると、予定している会合にもちょうど間に合うタイミングの良さ(^^)
公開直後なので、内容に触れることは避けますが、新田次郎の山岳小説の傑作を映画化したもので、現代人がともすれば忘れがちな、信念を持ち真摯に生きることの意味をまっすぐに問いかけてくる映画です。
何よりも映像が素晴らしい!
厳しさの中にしか美しさはない、として、空撮やCG処理を一切行わず、俳優もスタッフも実際に山に登り雪に埋もれながら、長時間にわたる撮影に臨んだというのです。
丁寧なカメラワークに捉えられた険しい山々の表情が、神々しいまでの美しさで観る者を圧倒します。その映像に音楽(ヴィヴァルディの『四季』)がピッタリと重なります。
『八甲田山』のカメラを担当した木村大作氏が初めて監督した映画だと聞いて、なるほどと納得しました。
浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、役所広司といった俳優陣も重厚でよかったです。特に山案内人宇治長次郎役を演じた香川照之さんが素晴らしい。
それと、宮崎あおいさん、きれいです!
いやあ、いい映画でした。
Posted at 2009/07/02 00:56:02 | |
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徒然 | 日記