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第５６弾
『ハワード・ラムゼイ/ジャズ・ロールス・ロイス』（１９５７年録音）

■パーソネル
ハワード・ラムゼイ（ｂ）、ボブ・クーパー（ｔｓ）、フランク・ロソリーノ（ｔｂ）、スチュー・ウィリアムソン（ｔｐ）、ヴィクター・フェルドマン（ｐ）、スタン・リーヴィー（ｄｓ）ほか

１９５０年代にロスアンジェルスを中心にアメリカ西海岸で流行っていたジャズのムーヴメントを一般にウェストコースト・ジャズといいます。ブルースや黒人霊歌の影響を受けながら２０世紀初頭にニューオリンズで発祥したジャズは、その後さまざまにスタイルを変えながらアメリカ各地に伝播していったわけですが、音楽的な正統はニューヨークを中心とする東海岸にあると目されていました。アメリカという国家の成り立ちからして、政治も文化も東海岸が中心なのは容易に理解されますね。つまり西海岸は未開の地であり、田舎なのですが、だからこそ伝統とか格式とかに縛られない、自由で明るい雰囲気がウェストコースト・ジャズの特徴といえます。

ハワード・ラムゼイ（1917.11- ）は、ロスアンジェルス郊外の辺鄙な場所にあったライトハウスという冴えないジャズ・クラブを、西海岸を代表するライブハウスに育て上げた「やり手」です。１９４９年に、当時スタン・ケントン楽団のベーシストであった彼はビッグバンドでの演奏に飽きて自身のバンドを結成しようとしているときに、開店間もないライトハウスのオーナーと知り合い、店を客でいっぱいにできたら専属として雇ってやるといわれたのです。

彼はできるだけ大きな音の出せるミュージシャンを集め、店のドアを開け放して演奏を始めたところ、やがて店はお客で溢れるようになり、めでたく専属契約を勝ち取ったというエピソードがあります。それがやがてウェストコースト・ジャズ勃興の母体となり、夜ごと地元のミュージシャンがジャムセッションを繰り広げ、ライトハウス・オールスターズの名前でアルバムも多数残されるようになったはじまりだそうです。

このレコードは、彼が４０歳のときに録音されたもので、ジャケットの裏面にカバー・フォトの撮影者はドラマーのスタン・リーヴィーだとのクレジットがあります。この建物はカリフォルニア大学ロスアンジェルス校（UCLA)の象徴ともいえるロイス・ホール（東大の安田講堂みたいなもの？）ですが、どうやら１９５７年１０月２８日の夜、このロイス・ホールでUCLAのホームカミング・パーティーが開かれ、ハワード・ラムゼイとライトハウス・オールスターズはゲスト・ミュージシャンとして招かれたようです。レコードの演奏はライブ録音ではないのですが。

ロイス・ホールは、UCLA出身でのちにハーバード大学の哲学科教授になったジョサイア・ロイス(1855-1916)にちなむもので、ロールス・ロイスとは特に関係がないと思われますが、たぶん、洒落なんでしょうね。１９５６年型シルバークラウドⅡの前に学生たちが集まっていて、ウッド・ベースを抱えたハワード・ラムゼイと作・編曲者のボブ・クーパーが脇に立っている・・・やっぱり意味がわかりません。

ロールス・ロイスといえば、創始者のひとりヘンリー・ロイスの「我々が悪い車を作ろうとしても作れない。もし作っても工場の門番が門外に出さないだろう」という言葉が最高品質を誇る矜持として有名ですが、「未開の地ウェストコーストでも最高のジャズができるんだぜ！」というプライドをこのジャケットが表していると考えるのは、穿ちすぎでしょうか。

■２０１３年７月７日（日）

早朝、ペンションの駐車場で朝露に濡れた愛車のボディを磨く参加者たち。




朝食後、８：３０にはTRGスタート。



最初の目的地は、ペンションから１０分程のたてしな自由農園原村店。
ここでおみやげや買い物をしてゆっくり時間調整をする予定だったのですが、着いたのが早すぎてまだ店が開いていません。
広い駐車場の隅のほうにロードスターを並べてお互いのクルマをみているうちに、オーロラ号の右の後輪がパンクしているのではないかという話が持ち上がりました。

ああだこうだ言ううちに、あらいぐまさんがタイヤゲージを取り出してきてチェックを始めます。
パンクではないようだが空気圧が異常に低すぎる！という話をしていると、yamaさんが自車のトランクからポータブルなコンプレッサーを取り出します。

　　　　　　　　　　
オーロラ号のシガーソケットから電源をとり、コンプレッサーを始動して、タイヤに空気を充填。
まったく何という手際の良さでしょう！
というか、普通、持ち歩かないですよね、コンプレッサー！


さて、買い物も済ませた後は再びTRGです。この原村というところは、ペンション村が散在していてとても景色のいいところです。


１０：００ 次の目的地に到着。昼食予定のヴィラ・アフガンです。
↑写真は、店の裏手の駐車場に仲間停めしたところ。
八ヶ岳山麓のカレー屋さんとして超有名なお店ですが、予約は一切受け付けないため、開店前から行列のできるそうで、１１時半の開店時間の１時間半前に来たわけですが、さすがに一番乗りでした。

　　　　　　　　　　　　　　　
こちらがお店の入り口。事前情報では、１１時になると整理券の配布が始まるとのことなので、それまで仲間内で交代で、付近を散策して時間をつぶしましょうとなりました。


お店の裏手の駐車場には、埃をかぶってはいましたがすさまじいオーラを放ち続けるベントレーが鎮座していました。

　　　　　
かと思えば、お店の横の駐車場にはナンバーは外されていましたが、すごくきれいなマーコス・マンチュ－ラが。


１１時ごろのお店の前の状況。我々の次に来たのはバイク乗りの６人のグループでした。


１１：３０　１番乗りでお店の中に入りました。

　　　　　　
よーのすけが食べたのは、お店で一番人気のベーコンエッグ・カレー。ぶ厚くて見た目のインパクトはすごいのですが、意外と上品なお味でした。

　　　　　
１２：３０　食事を終えて、再びTRG。空が青くて気分がいいです。先頭を行くあらいぐまさんが、ちょっと道を間違えるアクシデントがあったりしましたが・・・(^^)




アカマツの林の中での撮影タイム。

　　　　　
こんな別荘が６００万ですって？ まささん、どうです？

　　　　　
その後、中央道須玉ICから高速に乗り、


双葉SAにて解散となりました（１３：２０）。

２日間にわたった粗食倶楽部TRG。企画されたあらいぐまさん、どうもありがとうございました。
参加された皆さんにも、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。


この日の走行距離　２４６Km（原村～清里～須玉～双葉～横須賀）
　　　２日間の累積　５９２Km

おしまい

２０１３年７月６日（土）　－承前－

そば丸での昼食後、一宮御坂ICから須玉ICまで中央道を利用して移動しました。

それにしても、雁坂トンネルでは肌寒いくらいだったのに、山梨側に抜けてから甲府盆地を下って、標高が下がるにつれ、気温がグングン上昇していきます。オープンだからよけい敏感に感じられたのかもしれませんが。

約１時間半のドライブで北杜市須玉の「カフェ明治学校」に到着。


ここは、敷地内に明治、大正、昭和の３代の学校建築が並んで建っていて、それぞれに産直品の売店やレストラン、公民館、歴史資料館などに活用されていて、ちょっとレトロで懐かしい風景。



　　　　　
敷地の一番奥の建物が明治時代の校舎で、この１階はカフェになっていました。深煎りのコーヒーが美味でした。


先ほど、そば丸でsaiwnさんが抜けて５台６人となっていたのですが、ここで、もりあつさんが合流して、再び６台７人となりました。１５：２０カフェを出発。



再び、編隊走行です。八ヶ岳高原大橋の上で。




１６：４０。あらいぐまさんの先導で長野県諏訪郡原村の八ヶ岳中央農業実践大学校へ。なんと芝生の上に自由にクルマを乗り入れていいんだそうです。

　　　　　

　　　　　
というわけで、しばし撮影タイム。

いやあ、あらいぐまさんにはいい場所を教えていただきました(^^)
この近くだと清里MTGで清泉寮の芝生の上にロードスターを並べるという恒例の行事があるけれど、こんな自由なところがあるなんて！

この後は、宿泊予定のペンションへ向かうばかりなのですが、あらいぐまさんは途中の白樺林の中でも撮影タイムを設けてくれました。



原村の酒井ペンションに到着（１７：４０）。


ペンション裏の駐車場に仲間停め。

本日の走行距離　３４６Km（横須賀～秩父～雁坂トンネル～塩山～須玉～原村）

（つづく）

よーのすけです。ご無沙汰していますm(_ _)m
ここしばらく、お仕事の関係で自由な時間がとれずに、みんカラも放置していました。

気がつけば半月ほど前になってしまいましたが、粗食倶楽部の初のお泊まりTRGで八ヶ岳周辺をドライブしてきましたので、その報告をさせていただきます。




■２０１３年７月６日（土）

午前９：３０　集合場所の秩父・ミューズパークにて。
ｂmasaさん、yamaさんご夫妻、saiwnさん、あらいぐまさん、オーロラさん、よーのすけの６台７人でドラミ。
今回のTRGの企画を一手に取り仕切ってくださったあらいぐまさんを先頭にスタートしていきます。


国道１４０号の滝沢ダム手前のループ橋を渡って雁坂トンネルへ向かいます。


トンネルの中は涼しさを通り越して寒いくらいでした。


粗食倶楽部のTRGではいつも先頭のbmasaさんが、今回ばかりは先頭ではないポジションを楽しんでおられます。


１１：００。広瀬ダムの駐車場で休憩。



　　　　
ここでよーのすけは、ダム湖の対岸に気になるモノを発見してしまいました。
ボートを水面に下ろすためのインクラインだと思われますが、２本のレールをみるとどうしても乗ってみたくなる病の発作をなだめつつ、後ろ髪を引かれながらこの場を後にしました。


広瀬湖から３０分ほどで、昼食予定の「そば丸」に到着（１１：２５）。

　　　　　
入り口のたたずまいもいい雰囲気だし、内部は古民家風の太い柱でおしゃれな雰囲気です。
我々が入ったあとはちょうど昼時で急に混み始めました。


よーのすけが食べたのはもりそば（本わさび付き）。美味しかったです。


「そば丸」の駐車場は広くて、こんな風に停めても大丈夫でした。


ここでsaiwnnさんがお仕事がらみで離脱するというので、記念写真を撮ることになり、それぞれのポジショニングに忙しい３人のカメラマンを逆に撮影しました。

（つづく）

■２０１３年６月１６日（日）　－承前－

８：３０朝食を済ませ、ホテルの駐車場でドラミ。いよいよ竜飛へのTRGの開始です。


昨日と同様、白神班は白神さん、よいこらショットさん、よーのすけ、ハリーさんの順で編隊走行です。

ですが、実はよーのすけはこのとき猛烈な絶不調でした。「朝練」の時は何ともなかったのですが、今になって、昨夜の酒の影響なのか、頭痛と腹痛が・・・（＞＜）

約１時間ほどで最初の休憩ポイント「道の駅・虹の湖」に着いた時が最悪で、すぐにトイレに駆け込んで事なきを得ましたが・・・

テンションだだ下がりのまま、ほとんど写真も撮らずに移動するだけ状態だったのですが、徐々に気力体力ともに回復していったので助かりました。

そんなわけで途中部分は大幅に省略して、


道の駅・十三湖（１１：００）

　　　　　
ひょっとしたら晴れるんじゃないかな、というかすかな期待を抱きつつ、北へ北へとクルマを進めていきましたが、どうやら期待はずれで、今回の竜飛も霧のなか確定みたいです。


竜飛の手前最後の休憩ポイントは、道の駅「こどまり」（１１：２０）。
画面奥が竜飛方面ですが、完全に霧に覆われています。
まあ、竜飛は元々こんなところなので、これが普通だとあきらめて、各自自由に走り始めました。


眺観台にて（１２：００）。



　　　　　



竜飛岬灯台のほうへ移動してみると、こちらは少し霧が晴れています。


自衛隊のレーダーサイトの向こうに、うっすらと北海道が見えていて、ともかくも「来てよかった(^^)」となりました。

　　　　　
白神さんの案内で、竜飛岬の「津軽海峡亭」にて昼食。
ここの刺し身定食は絶品でした♪

２０人近いグループでゆっくりと食事を済ませるともう１４時近くになっていました。お店の外へ出てみると、雲間から青空がのぞいています。これは眺観台で晴れが期待できそうというｊことで、急ぎスタートします。





　　　　　

晴れました(^^)/（１４：００）
北海道も、先ほどとは比べものにならないくらいはっきりと見えます！

ポチさんの喜びようといったらありません。こののTRGの主催者として、遠くから参加した我々に是非ともこの景色を見てもらいたかったと、何度も何度も繰り返しおっしゃいます。


せっかくだからと、晴れた竜泊ラインを皆さんも堪能されてました。よーのすけは、駆け上がってくるロードスターを望遠レンズでとらえながら「流し撮り」の練習をしていたのですが、まあうまく撮れたかなと思えるのは、この１枚だけでした（＞＜）



そうこうしているうちにまた霧が出てきました。（１４：３０）
振り返ってみれば、「奇跡の３０分」でした。



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このあと、道の駅・こどまりで白神さんとお別れし、朝来た道を引き返しつつ、道の駅・十三湖を経て、東北道浪岡IC近くの道の駅・なみおかまでTRGし、ここで解散となりました。（１６：２０）

解散にあたっては、ハリーさんのところの次男坊クンの「６年後（彼が免許を取ったら）、またポチさん主催のこのTRGに参加したい。」という感動の挨拶があり、皆さんも大きくうなずいていました。


6年後といえば３０周年の年でもあるはず。その年には広島と青森に長距離TRGをしようと新たな誓を建てて、２日間にわたる竜飛・奥入瀬TRGはお開きとなりました。

ポチさん、白神さんをはじめ、参加されたすべての皆様に深く深く感謝を申し上げます。

よーのすけは、浪岡ICから東北道に乗り一路東京方面へ。横須賀到着は午前１時過ぎでした。


この日の走行距離（十和田湖グランドホテル～竜飛～道の駅なみおか）　　２７７Km
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（道の駅なみおか～横須賀） 　 ７６４Km
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　計　　　　　１０４１Km
　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　3日間の走行距離累計　　　２０１９Km



（おしまい）