蔵王のお釜を撮った後,山形市に向かった。
冷やしラーメンを食べようと思って。
山形市で入った蕎麦屋には,冷やしラーメンは無かった。
「蕎麦屋だからだろう」って? 山形のラーメンは蕎麦屋で食うらしいぞ。TVでやってたもん。
でも冷やし蕎麦があった。冷やし鴨蕎麦をたのんでみた。
普通,冷やしメニューって,底の浅い器で汁は少なめだが,山形の冷やしメニューはあったかいものと同じ器で,たっぷりの汁が入っている。
ラーメンだと氷が浮かんでたりするらしい。
山形は過去に日本最高気温を記録した,夏は暑い地なのだ。
だから冷やしメニューが独自の発達をしたのだろう。
蕎麦は,ややコシが強すぎの感があったが汁まで完食。鴨とアスパラがトッピングされていた。つけ合わせのキュウリとナスの漬け物も旨かった。
写真は最上川に落ちる白糸の滝。義経の家来が北の方から滝の名を訊かれ,観て感じたままに答えたのが由来という。
テキトーな家来だな。そしてそのテキトーな名前が一般化してしまう,テキトーな国。
多数の『白糸』が落ちる,富士山麓や軽井沢にある同名の滝とは趣が違う。
『五月雨を 集めて涼し 最上川』
おや?と思うだろう。
「集めて早し」 が世に残っている句であるが,芭蕉は当初,
「集めて涼し」 と詠んだ。
俳句の世界では当地への挨拶として,何らかの褒め言葉を句に盛り込むとのこと。その後,本来自分が詠みたかった文言に修正して完成させるのだ。
涼しいのが賛辞になるくらい,山形の夏は暑いんだ。
Posted at 2005/09/04 02:56:37 | |
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