最近知った哀しい事実。
『地球特捜隊 ダイバスター』が好きで,録画して観ているのだ。
(大抵ナマで観て,もう一回録画を観るほど好きなのだ)
そこで観た哀しい事実。
2月13日深夜,即ちバレンタインデー開始の時間に観ていた『ダイバスター』の最後,博士が例によってリュウジを殴り,レースクィーンについて一くさり話しているとき,テロップに現れた文字は
「2月1日フジテレビで放映されました」
タイムマシンに乗ったような?
東京で生まれ育った私には,地方局のタイムラグは屈辱に感じる。
ま,いっさ……
その回の『ダイバスター』は(最近特に?)なにやら喧嘩腰風で,「絶対音感のある女性は果たしてブスなのか調査」だって!
これはユリッペの「絶対音感の持ち主はブスだ!」との主張に起因する。
「音楽家は美人が多い!」,という私の主張に反した内容だった。
(私は主張する。本屋の店員はブスが多い。コンビニのバイトは一見カワイイようだが,よく見るとブスだ。居酒屋の元気印の女性店員は,「なぜ化粧をしない!?」という顔でブスだ。化粧をした居酒屋の店員は,惨いほどブスだ。キャビンアテンダントも飛びっきりカワイイ娘は居ない。ブスほど実能力は高い,とは先人の言葉だ。
ぁぁみなさんゴメンナサイ…)
しかし番組で紹介された絶対音感の女性は,間違いなく美人だった。
音楽をやっている人は綺麗だ,と言う私の主張を裏付けるように。
温故知新。
いや違った,閑話休題。
海外に出た日本人は,タクシーのドアを閉めないと言う。
世界中で,タクシーが自動ドアなのは日本と香港、マカオだけなのだそうだ。
自動ドアに慣れた日本人は,海外のタクシーを利用した際,降り立ったときドアを閉めないことが多いそうだ。
(番組では,タクシーの自動ドアでテニス紛いをやると言う,無理矢理な方向に向かうが,これが『ダイバスター』の魅力なのだ。)
昔,同僚と呑みに行ったとき,ハシゴをするのにタクシーを利用することが多かった。
神田から銀座,あるいは浅草、六本木、生麦、恵比寿などなど!
そんなとき,スポンサーであり水先案内人でもあった上司は酒に強く,呑んでも冷静だったのに,タクシーの助手席を降りるとドアを閉めずに次の店に颯爽と向かうのであった。
開けっ放し!
運転手さんは「お~い,閉めてくれ~!」と叫ぶが,上司には馬耳東風。
同僚は皆,気づかず楽しそうに上司に追従していく。
あきれたね。
私は外から「ご免なさいね」と言ってタクシーの助手席のドアを閉めた。
根津の『甚八』に行った我々一行は,店の雰囲気に気をよくした。
が,上司への蟠りを抱えた私は,揚げ出し豆腐のあまりの高価さに逆上して上司を詰ってしまったよ。
(旨かったのに…。)
割り勘がデフォだったのに,「ここは僕が出すから勘弁してくれ」と上司。
そんなこと言われたら,若さの暴走は行き場を失うよ。
自分が悪いのは,重々承知だから。
若気の至りだった。
取り返しがつかないよね。
千葉大で数学を学んだこの上司,僕に数学の初歩から教えてくれたよ。
ベクトルを教えるとき,ノート矢印をいっぱい書きながら,「これもこれも同じだ。向きが同じならみんな同じベクトル」と教えてくれた上司。
「それ,楽しい!」と思わず言ったのを憶えている。
楽しかったなぁ,ネクタイを締めて受ける数学の授業。
画像処理のプログラムを組む仕事だったから,基礎数学は避けて通れない。
三角関数だのピタゴラスの定理だの,知らないと仕事にならんのだ!
だってさ,まさか,アークタンジェントなんて社会に出て使うなんて,普通は無いじゃない!
アークタンジェントだよ?
デグリーとラジアンの違いも,この上司から懇切丁寧に教えて貰った。
タクシーの助手席を開けっ放しにする先輩だったけど,大好きだったよ。
2年前,癌で亡くなってしまったのが,残念でならない。
Posted at 2007/02/16 00:48:48 | |
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