2012年06月05日
2014ワールドカップ アジア最終予選 vsオマーン戦(2012.6.3)
3-0の完勝。
オマーンの出来が悪かったからと言ったことはどうにも解らん。
しかしながら、オマーンの出来が悪かった言う前提で、出来の悪さを差っ引いたとしても、最終予選の大事な初戦、しかもホームでキッチリと勝ちを上げることが出来たことは、上出来。
これ、負けたら正直、赤信号ですわ。引き分けも相当やばい。今後続く中東のアウエィ戦を舐めちゃいかんのだ。
相手に全くシュートチャンスを作らせない守備。多少、パスミスはあったものの、守り主体とした相手を、完璧に崩す連携。相手のプレスをいなすパス交換。これがしっかり最終予選本番で、やりきれたことは評価すべきかと。
やはり、本田の存在はでかい。正直、北京の時はそこまでの選手になるとは思ってなかった。ゴメン。
逆を返せば、ウイークポイントにも成りえる。怪我等による不在。
もちろん、サッカーの趨勢は一選手の存在のみで左右されるものではないのだが、この偉大な「預けどころ」の存在によって、周囲の個性が圧倒的に光るのだ。そういや、中田が「バンク」と評されてたこともあったな。まぁ今日日の「バンク」は安全な預けどころでなくなってきてるのはご愛敬だが。
まず、1TOPの前田はこないだのテストマッチから調子上げてるし、明らかに連携もさらに向上してる。本田と前田が一定の距離を保ち、そこに両サイドの香川・岡崎が絡む。
遠藤・長谷部のパフォーマンス低下が懸念されていたが、守備面に関しては、二人とも確実にカウンターの目を潰していた。長谷部の果敢なタックル、遠藤のクレバーなカット。確かに、パスミスは目立ったものの、遠藤に関して言えば、膠着状態から前線に楔のパスを試みるとか、サイドチェンジや、SB/SHの裏への動きを見逃さず、フィードを送る目はやはりすごかったと言いたい。あれ、なかったら、ただのボール回しだわ。
今野もガンバでの惨状はここは置いておいて、本来のボール奪取能力をいかんなく発揮。奪取からのパスの精度も冴えていた。ここから一点目の完璧な崩しは始まるわけで。香川のワンタッチから、前田が溜めて左大外からDFラインの裏をとった長友へのパス。長友が中へ切れ込んでファーへクロス。これを本田がキッチリボレーをミートさせて枠内へ。
2点目、3点目はちっとオフサイドっぽいとはいえ、オマーンがラインを上げてきた裏を効果的に利用した結果。前田・岡崎が決めらたことは大きい。
しかし、GKアルハプシのセーブがなきゃ夢スコアもありえましたな。そういや4年前の三次予選でもアルハプシにはやられたもんなぁ。ドゥールビーンも懐かしかったが、過去に見たような溜めて変化を付けるようなプレイはついぞ見られなかった。
こう考えてみると、日本は成長してるのだなぁと実感として湧いてきますな。
あのときは、岡田監督のやり方は特攻的でとても賛同できるものではなかったが、WC本番直前の方針変更がずばり当たるってのは、岡田監督、当世一代の勝負師でしたわ。
とと、これは昔の話。
交代枠も、酒井を右SBで内田と交代。周りのサポート意識も見事で、酒井の上がりのよさを存分に引き出していた。岡崎に交代した清武も、緩急をつけた円熟のプレーをあの年齢で披露。こりゃ大もの。なぜ、五輪で出来んのかと思うものの、周りも監督も違うしな・・・。
俺としては、遠藤に代えて高橋を試してもらいたいと思ったのだが、ここは細貝を投入することによって、「0でクローズ」という明確な意思が伝わった。そう、それでよかったのだと思う。最終予選、得失点差の1点が響くなんてことは当然あるのだ。
まず、サッカーファン其々の所感はあるのだが、冒頭で述べたように、内容的にも結果的にも上出来だと俺は思うのだわ。
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Posted at
2012/06/05 20:09:39
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