
先日作った自作PCに折角速いCPUとグラボを入れたので動画編集でどのくらい性能出てるかテストしてみました。
CPUやGPU(グラフィックボード)の性能を調べるフリーツールがあったのでインストールしてみましたが、結果の数値が何を意味してるのかさっぱり理解できん。
なので体感できるテストはないかといろいろ考えた結果、動画編集のエンコード時間を比較すれば誰もが理解出来る数値で評価できるはずです。
長めの動画の方が差が出やすいだろうという事でサンプルでチョイスした動画はこちら。
昨年夏、北海道で撮影したドローン自撮りのアレです。
この動画は5分58秒ありまして、これを4K/MP4にエンコードする条件を変えて比較してみます。
条件は、
●GPU ON/OFF (GPUボードを使うかオンボードチップでエンコードするかの違い)
●ファイル出力先 HDD or SSD
●作業用テンポラリーファイル HDD or SSD (作業中のデータi/oの違い)
動画編集ソフトには、GPUを使う使わないが選択出来て使う場合は最適化できるオプションもあったのでそれも条件に加えて合計12ケースを実施する。
えぇ、暇なので条件変えて12回同じこと繰り返しました(笑)
まずは、エンコード中のGPU使用率を見てみます。
GPU OFF(オンボードチップでのエンコード)の場合は、使用率は5%でその代わりCPUは80%以上使ってます。
次にGPU ONの場合は概ね20~30%の使用率を示しており、CPU使用率は30%前後でした。
メモリーは思った程あまり使ってないみたいです。
そして12ケーステスト結果がこちら。数値はエンコード実時間(分:秒)です。
GPUをOFFにした場合を基準にして各条件結果の差分をまとめると次のようになります。
今まで使っていた自作PCのCPUはi5でGPUボードはなくオンボード処理してまして、記録は残ってませんがだいたい15分掛かったと思います。
そして今回のi7ではざっくり12分前後の結果でした。
結果を見てわかるように出力先をHDDにしてもSSDにしても大差ありません。
ほぼストップウォッチを押す誤差でしょう。
読み込み早いけど書き込みはあまり効果ないという結果でした。
エンコード作業中にデータを一時保存する先をHDDとSSDで比較すると若干SSDの方が早いですね。
書いたり読んだりの繰り返しなのでおそらく読み込み部分で性能差が出てると思われます。
結果をまとめると、まずHDDとSSDの違いはほぼ無い。
GPUは最適化するとまぁまぁ早くなり、最高で14%程スピードアップするという結果でした。
つまりGPUを最適化して使えば処理は早いので自作PCの性能もまぁ良いんじゃないかと思うわけです。普通なら・・・
普通なら検証はここで終わりなのでしょうが・・・
このままでは終わりませんよ!
今回12ケース実施したので作成された動画すべて12本を再生チェックしてみました。
まずは、GPU OFF(ケース①)で作成した動画の冒頭部分。
同じカットをGPU ON(ケース⑥)で再生してみると、画面上部(空や草)にブロックノイズが出てます。
別なシーンを見てみると、GPU OFFでは特に問題ありません。
しかし同じカットをGPU ONで見ると予想通りブロックノイズだらけでした。
GPU OFFでは素材と同じ画質クオリティーで綺麗にエンコードされてるのにGPUを使うとノイズが発生してる現象が確認されたわけです。
原因はわかりませんが仮説として、GPUでは編集ソフトと違うアルゴリズムによってノイズが出てるのではないだろうか。
なんじゃこれーって感じですよ。
今回の自作で使ったGPUは、NVIDIA GeForce GTX 1650 です。
思うに、グラフィックカードって再生(デコード)は得意だがエンコードには不向きなのではないだろうか?
確かに4K/60Pは滑らかに再生できてる。
8K/30Pも再生してみるとGPU使用率は60%以上あり頑張って処理してる感は確かに出てるし動きもスムーズ。(キャプチャー画像の素材は8K)
GPUはいくらしたかもう忘れたけどそこそこの価格だったと思う。
まぁ4Kや8K再生が滑らかなのでGPU使った意味はあったものの動画編集にはあまり意味なかったね~
ゲーマーはGPU命みたいなこと言ってるようだけど、私にはあまりメリット無かったのが今回の検証でわかりました。
今度時間があったらこのグラフィックカードをぶっこ抜いてオンボードで4K/8Kを再生してみます。
その時、オンボードチップでもスムーズに再生できたらグラフィックカードはヤフオク行だな~(笑)
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自作PC | 日記
Posted at
2020/05/15 22:05:49