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2013年12月30日 イイね!

データロガーグラフ表示の横軸

前から気になっていたことを書きます。

ここ数年でデータロガーが普及してきました。
みんカラでも使っている人を多く見かけるようになりました。

どんな感じに使っているのかと思っていろいろ見てみるのですが、二つの走行データを比較するときに、横軸を時間で使っている人が多いです。
ダメとは言いませんが、わかりにくいです。

横軸は距離

これ基本です。
なぜ横軸を距離にするかと言うと、同じ地点での速度や横G、区間タイム差を比較したいからです。

距離の短いサーキットやタイム差が小さいデータを比較する場合はどちらを横軸にしてもあまり違いがないのですが、タイム差が大きい場合は、後半のグラフのズレが大きくなってしまいます。

こうなると、ブレーキング開始地点やコーナリング中の最低速度地点に違いがあるのかどうかもわからなくなってしまいます。

参考例を見てみましょう。

今回比較するのは42.099と43.78でタイム差が1.68秒あります。
これを横軸時間で比較するとこうなります

始め方は合っていますが、時間が進むにつれてどんどんズレていきます。
その結果、バックストレートのブレーキ開始地点が同じなのか違うのかがよくわからなくなっています。

次に横軸距離で比較するとこうなります

今回の例ではあまりズレがありません。
これなら、バックストレートのフルブレーキ部分に差がないことがわかります。
しかし、実際にはいろんなデータを見ていると、走行ラインの違いにより走行距離も違うので、多くの場合、後半の方はズレが大きくなりますが、走行ライン上の位置を見れば簡単に補正ができます。

ということで、二つのデータを比較するときは横軸を距離にする方が比較しやすいのですが、もし付属の解析ソフトの横軸が時間にしかならない場合は以下の方法で対応しましょう。

1、お金払って横軸を距離にできるようにバージョンアップする(LAP+だけ?)
2、ロガーを買い換える
3、お友達に横軸が距離になるように変換してもらう

恐らく一般に普及しているロガーソフトがLAP+で、これの無料バージョンの横軸が時間になっていることが、多くの人が横軸を時間にしている理由だと思うのですが、LAP+でも有料バージョンは横軸を距離にできるので、ぜひ有料版にすることをオススメします。

それと、どのソフトもそうなのですが、二つの走行データの同じ距離でのタイム差を表示する機能がないと思います。
Aimのソフトにはこの機能のあるのですが、他ではみかけたことがありません。
⊿1:デジスパイスもタイム差表示ありました。

データ比較で悩ましいのは、コーナ入り口では速く、出口では遅い場合などにタイム差があるのかないのかがわからないことです。
でも、同じ距離でのタイム差を表示してくれる機能があるとすごくわかりやすいです。

とは言っても、ソフトの機能がないものはしょうがありません。
そこでエクセル等の表計算ソフトに変換します。
そうすると、LOOKUP関数などを使うことで同じ距離でのタイム比較ができます。
たとえばこの茂原の2コーナでは、青の方がブレーキが遅く、その時点では速いものの、その分加速するのも遅くなり、2コーナの前後で見るとタイム差がないことがわかります。

今日のまとめ
1、二つのデータを比較するときの横軸は距離にしよう
2、同じ走行距離でのタイム差を見れるようにしよう
Posted at 2013/12/30 12:29:36 | コメント(2) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月28日 イイね!

性能差のある走行データの使い方

S2000RRはクルマが凄すぎて、あまり参考にならないのではないか?というコメントをいただきましたが、そんなことはありません。

では早速比較してみましょう。



赤:N1仕様のFD2シビック(ラップタイム:1分59秒)
青:トップフューエルS2000RR(ラップタイム:1分40秒)

ラップタイムで約20秒も違います。
でも差がついているところは

1、直線加速区間
2、高速コーナ(コカコーラと100R)

主にこの2箇所

120km/h以下の区間ではコーナ速度とブレーキングはほぼ同じです。
そこで、そういう目でこのデータを比較してみると

1コーナではS2000が遅いがヘアピンではS2000速く、ダンロップでも速い。

ヘアピンは速度が高いので、S2000はダウンフォースが効いていると考えれば、妥当な差と考えられる。
しかし、1コーナとダンロップはコーナ中の最低速度に大きな差がない。
にも関わらず、逆転現象が起きているということは、どちらかのクルマがどちらかのコーナでミスをしている。あるいは、セッティング等の理由でうまく走れていない。
と考えることができます。

僕がざっと見た感じでは、1コーナはS2000がうまく走れておらず(横Gが低い)、ダンロップはシビックがうまく走れていないように見えました。(やや減速しすぎ)

また、13コーナはダウンフォースを考慮すれば差があるのは妥当で、ネッツと最終はほぼ同じように走っているのでどちらもうまく走れているように見える。

という感じで、比較対象がうまく走れているという前提に立てば、自分がうまく走れているかどうかが大よそわかります。

タイヤのグリップに違いがある場合でも、コーナ中の最低速度は最大横Gの0.5乗に比例するので、換算すれば妥当かどうかがわかります。

さらに、摩擦円の縁で走る区間の速度変化は走行ラインの曲率の変化を表すので速度変化を見ることで走行ラインに違いがあるかどうかもわかります。

いろいろ書きましたが、覚えておけばいいことはひとつ。
「うまく走れている走行データを重ねると、クルマの性能差に関係なく、同じような速度変化をしている。」
です。

まずは重ねてみて、違いのあるところはなぜ違いがあるのか?と考えるだけでも十分参考になると思います。
Posted at 2013/10/28 00:13:35 | コメント(3) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月27日 イイね!

REV SPEED 12月号

三重トップフューエルS2000RRの車載映像からデータをエクセルに取り込んだところ、さっそくいいネタがあったので使わせていただくことにします。

今月号のレブスピードに「ブレーキを残さないコーナリングが速い!?」という特集がありました。
ここでは谷口信輝選手の走らせ方として紹介されています。

ところで、S2000RRのドライバーはこの谷口信輝選手です。
従って、今回入手したデータを詳しく見てみることで、実際の状況がわかります。

では早速見てみましょう。
(0.1G刻み表示のものをグラフ化したので、実際はもっとなめらかだと思います)

1コーナ




コカコーラ


ヘアピン




ダンロップ


最終




僕が見る限り、普通にブレーキを残していて、普通に摩擦円の縁に沿った走り方になっているように見えます。

本当にブレーキを残さないような運転をすると、横G最大で前後Gが0のところに点が集まります。
ところが、この走行データでは減速G最大→横G最大→加速G最大まで均等に点が並んでいるので、横Gが最大のところだけを積極的に使うような走りにはなっていません。

こんなの、データ見なくたって実際の走行見てればわかりますが、Gサークルを見てみれば一目瞭然なので、今回グラフ化してみました。

本当かよ!
って思った方は、自分でグラフを作ってみるとわかりやすいと思います。

Posted at 2013/10/27 19:51:57 | コメント(4) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年10月27日 イイね!

Top Fuel S2000RR走行データ分析

今日もとっても天気がよかったすね!

さて、三重トップフューエルS2000RRの走行データを入手できたので、貴重なデータを公開してくれている太っ腹な三重トップフューエルさんに感謝しつつ、今後の比較用にエクセルでグラフ化してみました。

グラフ化をするには、特殊ノウハウ、そして高度な知識が必要なので初心者向きではありませんが、一応紹介しておきます。

①エクセルシートに0~100.9秒まで0.1秒刻みで時間を入力する。
②動画を再生して、0秒のところで一時停止する。
③グフフ化したいデータを入力する。
④コマ送りで3コマ進める(時間が0.1秒進んでいることを確認する)
⑤③と④を1009回繰り返す。
⑥グラフ機能の散布図でグラフ化する。

これはかなり難易度が高いです。
ロガー使用暦10年のエキスパートを自負する僕でさえ5時間以上かかりました。

ということで、実際は時間と根気があれば、誰にでもできる簡単作業ですが、こちらが完成したグラフです。


画面から読み取っているので、読み取り間違いや、入力間違いが若干あると思いますが、とりあえずは今後の比較や検討に十分使えそうです。

ついでにシミュレーションの合わせこみもしてみました。


合わせこみの数値
横G:1.18G
減速G:0.95G
加速G:1.18G
走行抵抗:200kgf@180km/h
ダウンフォース:240kgf@100km/h
出力特性:S2000ノーマル×2.1
車重:1300kg
走行ライン:僕の推奨ライン

合わせこみの数値はあくまでも合わせこみのためのものなので、あまり意味がないないのですが、いくら合わせこみをしようとしても全く合わない場合があるので、今回の場合は、走行ラインや、各Gの値はそれなりに合っていると思います。
Posted at 2013/10/27 15:57:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2013年09月01日 イイね!

86レースでのロガー使用について

今年から始まった86/BRZレース(ZN6とZC6レース)ですが、現在82台も参加しているということで、大盛り上がりなようです。(AE86と紛らわしいので今後はZN6レースと書きます)

さて、このZN6レースに関して気になる記事がオートスポーツ1363号に書いてあったので僕の意見を書きたいと思います。

この記事では、レースで2位チェッカーを受けたものの、データロガーを積んでいたためにペナルティーを受けたということについて書いてありました。

ペナルティーを受けた当人は、レース終了後2時間近く認めず粘ったようです。
でも、レース参戦をしていたことのある人からすれば、ペナルティーは当たり前の裁定です。

当人の弁によれば
「ロガー禁止のレギュレーションは、ECUと直接接続するタイプの数十~数百万円もするような製品を禁止するためのもの。」
「何台ものマシンが同機能の製品を装着して走っていた。」

だから自分の使っていたAIM SOLO(約5万円)は問題ないのではないか?
と言いたかったようです。

甘い。
甘すぎる。

何年レースをやってるんだ?!と言いたい。

それではレギュレーションを見てみましょう。(「2013 HAND BOOK(規則書)」を参照ください。)

第13条の10.データロガー
使用は認められない

こうハッキリ書いてあります。
ロガーの値段や機能については一切言及していません。
社会通念上、車速をサンプリング周波数10Hzでロギングできる装置はデータロガーです。

にも関わらず、他の参加車も使っていたからと言って、「自分が使っても問題ない」と解釈するのは、甘すぎです。
上位入賞した場合、他のチームはどんな些細なことでもレギュレーション違反が目につけばそこを指摘してきます。
それがレースの世界です。

なのに、レース終了後2時間も粘る。(他の件と合わせて3時間)
正式結果が出ないので、他の参加者からすれば、大迷惑です。

僕が2003年からもてぎシビックでレース手伝いをするにあたり、絶対にロガーを使いたかったので、まずはレギュレーションを調べることにしました。
すると、もてぎシビックではロガーの使用は禁止されていました。
しかし、練習走行に関するレギュレーションはなかったため、使用は練習走行に限定しレース本番では使わないことにしました。

レース本番では電源を入れなければ良いのではないか?という意見もあったのですが、他チームからクレームがつくと嫌だったので、モニタを残して本体は撤去していました。

”レース終了後に他チームからクレームがつくような隙はつくらない”
これがレースの鉄則です。

ということで、レースに参加される方は、レギュレーションをよく読んで、クレームをつけられないようにしましょう!

というのが半分言いたかったことで、続きがあります。

この件を受けて、こんなブルテンが発行されました。

「データロガーの使用禁止について」

内容は、データロガー定義の明確化で、目的は、”データロガーの解析に要するコストの高騰、ならびにイコールコンディション尊守を行うため”だそうです。

今の時代にデータロガー禁止というのがナンセンスです。
時代錯誤も甚だしい。
日本データロガー普及協会会員の僕としては残念でなりません。

ロガーのコスト:1万円~
解析コスト:0円~

どの辺りがコスト高騰なのかがまるで不明です。
ロガーを使うとイコールコンディションでなくなるというところも不明です。

ただ、実際のところは練習走行での禁止はできない(禁止しても監視できない)ので、みんな練習走行では使い続けることになると思います。
その場合、取り外しの容易なGPSタイプを使うことになり、結果的にはコスト高騰も抑えることができるので、今回の決定も妥当な気がしてきました。
が、やっぱり予選や決勝のデータも欲しいので、ロガー装置の指定をする方向にレギュレーションは見直して欲しいですね。

ということで本日のまとめ
データロガーの使用が禁止されているレースであっても、練習走行では禁止されていないので、じゃんじゃん使って練習しましょう!!
そして、本番の予選決勝では忘れずに取り外ししましょう。
(裏技として、インパネの中に隠すという手法もありますがバレても当局は一切関知しません)
Posted at 2013/09/01 14:55:11 | コメント(5) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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