
例えば内装に目をやると、ステアリングもウレタンであったり、トリムもウッドやアルミといった目に見える高級感を演出したものではありません。280万もする国産車ではとても考えられない内容とも言えます。しかし不思議とある種の「上質感」(いわゆる「高級感」とはまた違ったもの)を感じさせるんです。もちろんこれは僕の主観でありそうは感じない方もたくさんいらっしゃると思います。実際僕自身、以前ならば同じ値段を出すなら国産車のもっといい車を買ったほうが得だ!と思っていましたから(笑)。しかし実際にこの車に乗るようになって、この「上質感」がどこから来るか理解した時、なぜこの車が選ばれるのかがよく分かりました。
思うにこの車の持つ「上質感」というのは、やはりその「機能性」から来ているのではないでしょうか。車本来が持つべき「機能」、その「走り」というものに、例えば内装のパーツひとつを取ってもきちんと結びついていること。このことがこの車の「上質感」を演出してくれているような気がします。いわば「本物感」とでも言うのでしょうか。これをきちんと追求していれば、ある意味過剰な(というか意味のない)高級感の演出など必要なくなります。もちろんこの車に乗っていらっしゃる方みなさんが、この車に「走り」を求めているなどとは思っていません(比較的そういう方が多いのも事実でしょうが…)。別にこの車に「走り」など求めていなくても、この車の持つ「機能美」のようなものは感じられるのではないでしょうか。「ゴルフ」という車が本国ヨーロッパにおいては大衆車であるという事実はもちろん承知していますし、実際そうなのだろうとも思います。その意味ではこの日本でこの「ゴルフ」という車を、これほどまで「ありがたがる」のはナンセンスだ!というご意見も「おっしゃるとおり!」とも思います。しかしこの車が欧州の大衆のニーズに合わせた車である(つまり日本のニーズに合わせた車でない)ことが、結果的にこの日本においてはある種の「プレミアム性(それが言いすぎならば「特殊性」)」を持たせることになるのも、やはりその「走り」というものに対する思想の違いによるのではないでしょうか。
(日本車でメーターが260kmまで刻んである車って言えば、相当なスポーツカーですよね!)
12月22日 62.0kg 18.9% 6 1459kcal 21.5
ブログ一覧 |
G5 | クルマ
Posted at
2006/12/22 21:49:00