
この夏、こんな車も試乗!(爆)
ここのところ、あまりに増えすぎたミニバンに対する反動なのか、RVテイストの車が増えてきたような気がします(先日記事にしたNewイストなどにもそういった手法が随所に見えました)。昔パジェロやビッグホーンなどといったクロカン車が売れまくっていた頃もそういう流れはありましたが、現在本格クロカン車に対する人気などは虫の息です。あのころはアウトドアブームの勢いもありましたが、今はそれもありません。にもかかわらずこういったテイストの車が増えているのは、おそらく海外製SUV人気の影響があるのではないでしょうか。今や海外ブランドのSUVはセレブ御用達の高級車として認知されています。ミニバンとともに育ってきた人々が、Sや7ではなく、GやMあるいはXなんていう車にあこがれるのもわかるような気がします。以前から高級車として認知されてきたレンジローバー(今のディスカバリー3などもあきらかにこちらのポジションに近い)なぞは言うまでもなく、最近はカイエンやハマーなんていう車に対する人気もすごいものがあります。
そんなわけで、今や車にRVテイスト(というかむしろ「SUVテイスト」)を加えることは、高級感の演出、少なくとも「特別感」を演出する重要なアイテムになっているようです。過去に、一応はクロカン系にカテゴライズされるであろう車(ミストラル)も、まさしく乗用車にRVテイストを持ち込んだ元祖とも言うべき車(ランカスター)もどちらも所有したことがある僕には、このあたりの事情というのがよくわかります。前車プラドを選んだ時にはまさしくそんな思いが僕の中にはありました。
だいぶ話が逸れてしまいましたが(汗)、このデュアリスという車なぞは、まさに「そういう車」と言っていいでしょう。この手の車に対する批判として「なんちゃってRV」と言うものがあると思います。実際話によるとこのデュアリスなども売れているのはFFのモデルなんだそうで(欧州では7割という記事をどこかで読みました)、その意味では「見かけだけのなんちゃってRVじゃないか!」という声がどこからか聞こえてきそうです。ただこの「RVテイスト」がなかなか侮れないのは、見た目の演出だけにとどまらず、結構実用上のメリットもあるという点です。高められた車高で路面の状態などを気にせず走れるというアドバンテージは、なにもアウトドアシーンでのみ有効と言うことではありません。それに車高を高めていることで視界が高くなり、見切りも良くなって運転しやすくなると言うメリットもあります。4駆でなければならないような地域に住んでいらっしゃる方や、年に何度もスキーに行かれる方でもなければ、価格や燃費の面などで不利になる4駆をあえて選ぶ必要は無いとも言えるわけです。
Posted at 2007/09/06 19:32:04 | |
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自動車 | クルマ