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みとなのブログ一覧

2026年05月31日 イイね!

「図説 前輪駆動車」

影山 夙 著
山海堂
2026年12月出版

久しぶりのクルマに関する本。
筆者はスバル1000の開発に携わったそうで、なるほど納得な内容です。

FF車の歴史、それは等速ジョイントの歴史。
メカニカルレイアウトの変遷。
極初期のFFレーシングカーや、ステアリング機構の話など。

現代では当たり前すぎて注目されないFF車、大多数のクルマ好きから嫌われるFF車。
パッケージの合理性のみがFF車の存在意義なのか。
その成立過程には様々な困難があり、いかに克服してきたか。
自動車の歴史について広く正しく知りたい人に、おすすめしたい一冊。
Posted at 2026/05/31 15:46:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録 | 日記
2026年01月18日 イイね!

「360cc軽商用貨物自動車1950-1975」

「360cc軽商用貨物自動車1950-1975」
八重洲出版 2009年6月

雑誌ですが、久しぶりに自動車の本を読みました。
ほぼモノクロですが、軽商用車に絞ったディープな内容です。
巻頭カラーは現在(2009年当時ですが)所有中のオーナー紹介記事で、入手経緯や維持の苦労などが書かれているよくあるパターン。
「ああ、こういう本ね…」と思って適当に読み進めると、いきなり内容が一変します。
50年代の、言い方は悪いですが雑多な軽自動車が登場。
とにかく写真が豊富で資料として素晴らしいと感じました。

個人的に良いなと思ったのは、ホープやコニーの歴史についても書かれていたこと。
例えばホープですと、ON360型についての情報は簡単に手に入ります。
ですが、自社製エンジンのことや、なぜ業績が一気に悪化したのかについても少しですが書かれていて、とても興味深いかったです。
以前紹介した「日本のオート三輪車史」にもある通り、軽三輪が登場した時期というのは三輪トラック自体の終末期であったため、企業体力の少ないホープには大変だったかと思います。

自動車の歴史というと、どうしても巨大メーカーが語る自社史というプロパガンダのようなものが中心になってしまいます。
しかし、この本はそうでない零細企業が造った、例えばテルヤンやニッケイタローといった車種にもスポットを当てているのが一番よかったのではないかと思います。
Posted at 2026/01/18 09:55:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録 | 日記
2025年10月20日 イイね!

最近読んだ本②

「宗教の日本史」
本郷和人 著
扶桑社新書

以前ブログに書いた「「失敗」の日本史」の本郷先生の著作。
「失敗〜」より内容はやや難解ですが、語り口調で読みやすいのは変わらず。
ただ、正直に言わせてもらえば、さらっと読む本であるという感じです。
熱心に勉強する人には物足りないし、例え歴史好きであっても宗教自体に関心がない人には頭に入ってこないと思う内容でした(信仰の有無は別として)。


「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱」
呉座勇一 著
中公新書

難解な応仁の乱について詳細に書かれているにも関わらず、ゆっくり整理して読んでいけばなんとか付いていけるという、絶妙なバランスで成り立っている。
面白いのは、京都から一歩離れた奈良の、二人の僧侶の視点で書いているということ。
当然、合戦シーンについて細かな描写があるわけでなく、淡々と流れていく。
あまりに多くの人物が登場し読んでいて混乱するのですが、それが本当の歴史であって、物語とは違うということ。
教科書に載っている「細川 対 山名」「足利義政 対 足利義視」といった単純なものでなく、裏には複雑な経緯があったことが、この本を読めば「なんとなく」解る。


どちらの本も新書ですから安くて軽いですし、オススメです。
Posted at 2025/10/20 12:37:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録 | 日記
2025年08月24日 イイね!

「「失敗」の日本史」

久しぶりに歴史の本を読みました。
高校では最終的に世界史を選びましたが、日本史も好きです。
大学では宗教学を選びましたが、歴史学と最後まで迷いました。
歴史は私にとって一番大切な教養であり、また娯楽の一つでもあります。

今回の本は、私が好きな歴史番組である「英雄たちの選択」にもゲスト出演されている本郷和人先生の著書です。
私は本を読むペースが非常に遅いのですが、この本は非常にサクサクと読むことができました。
さらっとした内容なので、日本史は中学卒業レベルの私でも理解できます。

本の内容を一つ掻い摘みますと、あの伊達政宗も取り上げられています。
仙台の方や戦国武将好きの方は怒るかもしれませんが。
私は以前から伊達政宗が過大評価されているのではないかと思っていたのですが、この本を読んで納得できました。

まぁタイトルもキャッチーですし、歴史に興味を持つ取っ掛かりとして、軽い気持ちで読むのにピッタリな一冊でした。
Posted at 2025/08/24 17:58:00 | コメント(0) | 読書録 | 日記
2025年07月30日 イイね!

「R32スカイラインGT-Rの開発」

ミニカーのカタログ。
これが幼少の私には自動車百科でした。
それで車名を覚え始めた私にとって、スカイラインとは即ちGT-Rでした。

「走の追求 R32スカイラインGT-Rの開発」
伊藤修令 著
グランプリ出版 2021年

R32スカイライン、そしてGT-Rの開発主管だった伊藤修令氏が自ら著されたということで、とても興味深く読ませていただきました。

初代スカイラインに憧れプリンス自動車(当時は富士精密工業)に入社した氏が、かの櫻井眞一郎氏に出会い、スカイライン、特にサスペンションの設計に携わっていく。
ハコスカ(3代目C10)のサスペンションは著者が設計し、R31まで踏襲されたという。
そのハコスカから、プリンスではなく日産スカイラインとなる。
この吸収合併劇についてはラジオのニュースで知ったと述べている。
合併後もプリンスの設計部はしばらく日産側に移動することなく、ハコスカの試作車が出来上がっていた段階に入った段階になってようやく日産の横槍が入ったらしい。
それが510ブルーバードとの足回り部品の共有化の指示だったという。
しかし、著者は510ブルーバードの足回りの問題点を見抜き、ごく一部の部品の共有のみに押し留めた。
プリンスの、スカイラインの設計者としての誇りと意地を感じる。
しかしエンジンはそうはいかず、直6は日産のL20を採用するとなったエピソードについても書かれている。

その後、スカイラインは4代目ケンメリを頂点に、代を重ねるごとに販売台数を減らしていく。
7代目R31の開発最終段階で、著者は急遽開発主管に任命される。
しかしソフト高級路線のR31は世間に受け入れられず販売は低迷する。
その後はマイナーチェンジに注力し「走りのスカイライン」の復活に向けグループAレースに活路を見出す。
だが、著者はR31の2ドア高性能モデルから「付けられていたGT-Rのバッジを外した」と記している。
歴代スカイラインで最低との評価を受けたR31の開発主管として、スカイラインをだめにした張本人といわれてしまった筆者が、どのようにしてR32を企画開発していったのか。
気になった方はこの本を読んでみてください。

それにしても、114頁のクレイモデルB案(採用されなかった)のテールエンドデザインはR34に似ている…。
Posted at 2025/08/02 14:35:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 読書録 | 日記

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