ＵＦＯ事件を真面目に考察してみる　その３

　ロズウェル事件はなかった？

　では、ロズウェル事件という地球外機墜落と、それに伴う地球人外生物に関する一連の事象は、ただの幻想や空想の産物に過ぎなかったのでしょうか？

　９７年に出た米空軍のロズウェルリポートに一番近い形のもので、俺が入手出来たのは同年１０月にグリーンアロー出版より発行された「実録ロズウェル事件」です。



ほぼ、訳しただけの内容になってますから、資料としては大変良い部類だと思っています。
　
　ロズウェル事件の「事件」としての大まかな構成は

①　正体不明の飛行体の正体

②　そこにいたとされる正体不明の生物とその死骸の正体

③　それらについての隠蔽工作の有無

　この三つです。

　これについて、本書の元になったリポートでは

①　核実験観測用の極秘計測器モーグル気球である

②　オールダーソン・リサーチ・ラボラトリー社製ダミーでパラシュートシステム　　とフライトスーツの落下耐久試験の結果の誤認

③　どちらも軍関係の機密に関することなので隠蔽は当然

　　という内容です。

　そもそも、①と②は同時に出てきたわけではなく、①の残骸の正体の話と②の正体不明の遺体の話との間には３３年という時間が流れています。
　すなわち、ロズウェル事件とは、その情報がいつ発信されたのか？というのは不問にして目撃証言を時間軸に沿って並べていくと全体が見えた！！という実にゆるい状況証拠によってしか成り立っていない事件なのです。

　だからといって「こんな事件はウソっぱちだ！！」とは言い切れない部分も多々あります。

　①の正体不明機の形状についてリポートでは「ニューメキシコ州ホロマン基地で使用している係留気球である」として、事件で目撃された物体のスケッチとの比較写真を載せています。

　

　なるほど、似ています。


　それと同時にリポートでは、モーグル気球について当時の最新の重合技術で作られたポリエチレン製の気球で、それまでのゴム製のものとは比較にならないくらいの軽量化を達成したものだと説明されています。

　その写真がこれです。






　もし、あなたなら飛行体型の係留気球と、このモーグル気球とされるものを見間違うことがありますか？ｗ