Ｘファイル 真実を求めて

役者を筆頭に関係者一同が「もうＸファイルは作りません。だから、皆さんに期待を持たせる内容にも、人気がでちゃうかもしれないネタもやりません。皆さん、さようなら」って映画だった。

大ヒットしちゃうと、役者はヒットした作品のキャラクターのイメージが強すぎて、他の作品やっても、どうも作品に馴染まなくなっちゃって、結果として仕事が無くなる。

それとＸファイルのようなネタでは、頭のイカレタ奴らが色々うざい注文だか希望だか主張だかを関係者に押し付けた……なんてのも想像に難しくない。

色んな意味で、わざと人気でないようにしてケリをつけたのだろう。

モルダーの妹はサイキッカーにより「死んでいる」と透視された。
二人はＦＢIも辞めている。
もう彼らが世界の裏を追跡する理由がない。

エンドロールで雪景色が青い泥沼になり、更に青い美しい海に変わり……
海の真ん中を遥か彼方の島にゆっくりと手こぎボートをこぐ二人。
視点は、彼らを中心にしながら上へと引き上げられていく。
その視点に対して手をふる二人。

その「視点」とは映画を観ている「観客」なのか、それとも雪景色から彼らを追いかけてきた「何者か」なのか？
何れにしても、サヨウナラのメッセージであることは間違いがない