戦艦のエンジンを完成させてくれた人……

高速有鉛という本がある。

4月号に、去年の暮れに亡くなったチューナーの追悼ページが掲載されている。

そのチューナーこそが、戦艦のエンジンと制御部分を造り上げてくれた方だ。

Ｌ型が得意となっているが、何でも出来る方だった。

ただ、Ｌが好きなのだ。

「Ｌの魅力って何ですか？」と聞いてみたことがある。

曰く「パワーの出方かな 盛り上がり方ってのに、独特なものがあるんですよね エンジンチューニングとしてはパーツの精度も成熟度も高いから、普通に10000回転狙えるし、そうなるとツインカムじゃなきゃならない意味がＬ型にこだわるとなくなっちまうんですよね」




Ｌ型が好きな、この方が戦艦のエンジンに興味を多少でももってくれたのは、中までいじってみると、Ｌ4とイメージが似ているがＬ4より大排気量だったから。

とはいえ、Ｌではないのだから、随分と色々なテクニックとノウハウを必要としたはずだ。

出来上がった戦艦のエンジンは、三菱をベースに、トヨタとスバルの部品を使い、日産のチューニングテクニックで完成をみた。


俺は、乗り続ける。

乗ることが唯一の礼だと思う。

これは「命」のエンジンになったのだから…