片付けていたら宇宙船の取り扱い説明書

１９８１年１月自分記載のノートが出てきた。

何だか、説明書っぽい。

みているうちに思い出した。
市民クラブでＳＦ小説を書いている先輩から、宇宙船の絵と設定を考えて欲しいと言われて作ったものだ。

その先輩が考えた小説の設定とは、将来、コンピューターが異常に発達して想像主である人間の感覚すら超えた能力を持つに至る。
　人造シリコン生物が超能力を持つに至ったと考えてもいい。　
　その一種の超能力によりジャンプ航法するというもので、本人はコンピューテーションジャンプと名づけていた。
　そのＳＦ小説に登場する宇宙船をデザインして小説に役立つ設定をくれという。
　小説の内容は、教えてくれなかったので、何に使うのでも文章の肥やしになるような内容が良いと思い、取り扱い説明書の形をとることにしたらしい。

　しかし、今見ても随分と内容がｗ
　よくもまあ、こんなものを書いたものだと驚くやら呆れるやらｗ

　内容はカタログ的で、当時の宇宙開発の宇宙船の延長戦上にあるものだから、今見ると前時代的な設定の部分も多々ある。
「星雲間航法船を初めて使われる方へ」
「全体の説明」
「メインエンジン（サブステージ、メインステージ、チャージシステム）」
「主発電装置」
「核融合炉」
「酸化剤タンク」
「コンピューテーションジャンプシステム」
「ラボ」
「熱交換発電システム」
「集中スラストブロック」
「センサー」
「粒子ビーム兵器」
「コントロールタワー」
「逆噴射エンジン」
「放熱板」
「通路、シャトルチューブ」
「その他」
に分かれていて、それぞれに簡単なイラストと解説、万一の場合の対処方法が書いてある。
更に「注意事項」「各パーツの重量表」「概略」「専門用語解説」「子供物知り事典」が別冊でついている（呆

内容の一部はこんな感じだ。
メインエンジンの説明の一部・・・

サブステージとメインステージの推力が大きく離れていると、船内への音のエネルギーが大きくなりうるさくなることがあります。
オートシステムでは、推力が自動で同調するようになっていますが、手動の場合には、あまり差が大きくならないように注意して下さい。
エンジン破損の原因となります。

又、万一、エンジンのどれかに故障が生じた場合、ただちに、そのエンジンの運転を中止して下さい。
この場合は、航行計画を中止してお近くのステーションで修理するか性能ダウンで航行して下さい。

サブシステム一基が故障のためストップした場合、メインエンジンは自動的に推力を落とします。
推力低下に伴う不都合、及び危険な状態になる時にはマニュアルに切り替えて推力増加をして下さい。
なお、メインシステムにトラブルの場合は、サブシステムで自動でペレットの調整がされますので騒音でうるさくなることはありません。


こんな調子で延々と続くわけですが、これを渡した先輩のＳＦ小説は、出来ず終いでした（爆）