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ちびーたのブログ一覧

2015年03月03日 イイね!

俺のラジカセウォーズ ラジカセ少年と超常現象との戦い10


 
 扉がそーっと開いた。




 全員、身構える。





 黒い細長い大きな影。







 立っていたのはHだった。

 続いて、Cも入ってきた。


 2人ともパンツ一丁の裸で、全身ずぶ濡れである。
 両手には・・・どうやら着ていた浴衣やらだ。
 


 その2人の後に、我々の担任のF先生が入ってきた!!

片手の竹刀で2人を並べ、背後に廻ると右手の平で2人のケツを思い切り叩いた。




パシッ!

バシッ!




ラッフ音ではなく、ケツを叩く音だったのか・・・


 こっちの全員は木刀をかまえたまま、この一連を固まって見ていた。

 F先生が地の底からはいでてきた様な低い声でブチ切れ叫んだ。


「お・ま・え・ら・・・何をしとるのかあああぁぁぁぁぁっっっっ!!」


Mが「だって、こんな時間に扉開くから暴漢かと」と言いかけたセリフをOが制止する。
すかさずAが
「なんもないんで、ねまーーーす」
とやや大きめの声で告げると

先生は「ホント、お前等いい加減にしとけよ!! 次来た時に起きていたら連帯責任で全員パンツでホテル延々歩かせるからな!!」
といい、扉に手をかけると最後に「寝ろ!!」といい放ち去っていった。



 CとHの2人は、しばらく立ちすくんでいたが、一分ほどたってから

「ね・寝るわ」と布団に潜り込んでしまった。


 我々も布団には入ったが、当然、事情が分からず、即寝られるわけがなかった。

Aの「おい、何があったのよ?」という問いにも
「いや・・・別に」
「大したことない」
というそっけない返事だ。

 
 強いてIが「俺のラジオは?」という問いに対してはHがモソッと起き上がって
「あっ、これ。ちょっと濡れちゃったけど、ごめん」といってマリン一号を差し出したのみであった。
 

 なんだか、よく分からないが、このままホテル内を探検するのは、もう不可能だろう。

 全員納得出来ないまま、しかし、何も出来ないので眠りにつくしか選択肢がなかった。




 翌朝は天気も良く、今日中に学校まで戻り解散なので、朝食は早朝からであった。

 当然ながら、他の部屋の連中よりも確実に寝不足である我々は、ボヤァ~ッとしながら誘導されるままに宴会場に用意された席に座った。

 なんとなく周りみてみると、斜め前に現国の先生が座っており、その近辺を配膳しているホテルの女性従業員であろう方に声をかけている。



「すみません、ちょっとお伺いしたいんですけれどね」

「はい、なんでしょう?」


「ここって古いんですか?」

「私ですか?」

「ええ」

 
何を最終日に女性を口説き初めてんだエロおやじ。
無視して割り箸をわって食い始める。


ご飯を椀によそいながら少し微笑んで、ちょっと美人の女性はこう言った。
「いえ、私は、ここの女将なので・・・」


 これには、現国の先生を含む周囲の5人ほどが「ブッ」と噴いた。


「あっと、これは!! 知らなかったもので、申し訳ない!! でも、女将さんならますます丁度いいわ。あのですね・・・」


「はい、私に分かることでしたら何なりと」


「ええ。あの、我々、こちらを決めさせて頂く際に金銭的にも御協力頂きありがたかったのですが」

「いいえ、こちらこそ有難うございます」


 先生は、太い黒ぶちのメガネをかけなおして、全員が聞きたかったあのことを質問しだした。

「で、あの、、、ちょっとお話しずらいかも知れないのですが、その・・・こちら、噂では色々出るとか聞いたのですけれど・・・実際、どうなのですか?」

女将は、さすがに困った顔をした。

我々は、もうさっきまでの寝不足やら無視やらは消し飛んで耳がダンボである。

「他には言わないので・・・どうなんですか?」


 いや、言うだろオメー。
 言いもしないこと聞かないだろ。などと余計なことは呑みこんで、目線は向けずに全神経を耳に集中である。


「あ、皆さん、こちらに来られる前にトンネルを通られたと思うのですが、そちらにはよく女性の方が出られるとは地元の方がおっしゃってますけれど・・・」

「ああ、そーなんですか。それで、こちらには、どうなんです?」


 


 こちらは、別に興味ありませんから的な素振りを演出するのに真剣に飯を食う俺たち。
 が、誰も味なんか分かっちゃいない。
 それが証拠に、何人かオカズ食べないでメシだけ延々とかきこんでる。
 核心部分だ、聞き漏らせない。


「あの・・・うちですと・・・本当にお願いしますね。
 あの・・・女性用の浴場に・・・炭坑夫の方が・・・」

「よく出るんですか?」

「え・・・ま・まあ、そういうこともあるようですけれど・・・」




「ブッ」とCが噴き、Hの箸が止まった。




「いや、お話しずらいことすみませんでした」


「あの、本当にお願いしますね」

「分かってます」


女将さん、今あなたは出力100wのラジカセにマイクミキシングしたのと同じことをしてしまいましたよ。
この先生を生徒の我々でさえ信用していないのに貴方はなぜw

 
 真実を聴いて、ちょっとスッキリしたと同時に個人では間違ってこのホテルに泊らないように固く心に刻んだ。

 そして、なぜか食欲が激減しているCとHを余所にさっさと飯を食って出発準備をし、バスに乗り込む。


 CとHは、しこたま叩かれたシリが痛いのか座席に浅くかけて寝そべっている。

 帰路は、然したる見学もないので歌を歌おうとなるのだが、今と違いカラオケなんかは登場前の世界なので全てアカペラである。

 口数の少ないNが例によってドナドナを歌わされたりの拷問や、何故に女子がグレートマジンガーを歌うのか?という修学旅行独特の雰囲気の中、担任のF先生にマイクが渡った。


「ええと、瀬戸の花嫁を歌います。歌うんですが、その前にぃ」


「昨日の晩、何があったかをこの場で発表したいと思います」


Cが「やめろ~!!」と叫ぶとHも「先生、やめろ!!」と合わせる。


ここから先は、実は当時の生録テープがあり、F先生の話を個人名・特定の場所に関すること以外、記憶に頼らずまんま書こうと思う。



つづく
Posted at 2015/03/03 22:42:31 | コメント(2) | トラックバック(0) | 俺のラジカセウォーズ | 趣味
2015年03月03日 イイね!

【映画批評】変態仮面冷や汗

【批評】って書いちゃったけど、評価までいかないんだわ冷や汗




役者、演技、効果、曲、解釈の全てのバランスが悪い冷や汗
ということは猫



監督のイマジネーション不足が悪い猫
時間枠気にして、原作にいもしない敵だす前に、原作のコマの向こう、コマの間を考えようよ冷や汗
原作のコマ内の時間の速度を考えようよ冷や汗

タイトルに惹かれて観る人が何をみにきたのか考えようよ冷や汗




俺は途中で寝た猫

そしてラストみて、ほぼ夢落ちと同義な内容で「持ち込まれ企画なんだか知らないけれど何をみせたかったの?」と、まあガッカリする隙間もなかったですわ猫

お笑いバラエティー作品としてもテンポ悪いし冷や汗


もう少し、原作がスマッシュヒットだった理由を時代背景や連載環境みたいな根本から勉強しないとアレンジなんて無理ですようれしい顔


ネタとしては良質なはずなのに料理人が味馬鹿で残念です猫
Posted at 2015/03/03 16:11:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | SFとか~ | 音楽/映画/テレビ

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何シテル?   05/07 09:15
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