フロントに履いたネオバのショルダーが丸まってきました。コジったり、アンダーを出すため、すぐ丸まってしまいます。それを見ていて、10年以上前、バイクのライディングスクールに参加したときのことを思い出しました。
パイロンを千鳥に設置してオフセットスラロームの練習中、フロントから滑って転倒しました。そのときインストラクターに、「タイヤに頼りすぎだよ!」と言われました。それがどういう意味なのか、どう直せばいいのかさっぱりわかりませんでした。
今、クルマでもやっぱりタイヤに頼りすぎているのでしょう。
パキ切りがいけないのは知っています。アンダーを出さないよう、ステアリングは丁寧な操作をいつも心がけているつもりです。
そうはいっても、パイロンを廻る時など、向きが変わるのを待ちきれずどんどん切り足してしまい、途中からグリップが抜けてアンダーを出してしまうことがあります。これは「頼りすぎ」た結果でしょう。
でもタイヤの摩擦係数がゼロだったらクルマは進みません。すべてのドライバーはタイヤに頼っていると言えるのではないでしょうか。
ではどこまでが正しい頼りかたで、どこからが頼りすぎなのでしょう?
先ほどの例で言えば、グリップが抜けた時点で「結果として」頼りすぎたのはわかりますが、抜ける前にその境がわかるものなのでしょうか?
このことは、以前からずっと気になっていたことなのですが、自分なりの答えが見つかりました。
そもそも、どんどん切り足すということは進入から既にアンダーを出しているわけです。そういう進入の仕方そのものがタイヤのグリップに頼りすぎなのだと思います。
ステアリングの操作だけでなく、荷重移動も含めた一連の操作がダメなワケです。
ドライビングスクールで講師の言った言葉を思い出しました。
「タイヤのグリップは摩擦係数×垂直荷重で決まる。摩擦係数はそのタイヤ固有のものだから変えられないが、荷重はコントロールできる。」
つまり、タイヤのグリップに頼ることに適正も過剰もないわけですね。
グリップは引き出すものであり、頼ったらダメなのだと思います。
修行中の身としては、グリップのいい(=摩擦係数の高い)タイヤを履くことにうしろめたさがありましたが、ハイグリップタイヤを履くことは、必ずしもタイヤのグリップに頼ることとイコールではないという結論に達し、モヤモヤが晴れました。精進します。
Posted at 2006/12/27 21:20:17 | |
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