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先日訪れた航空自衛隊入間基地の航空祭。
ネットで感想を見ていると、
やはり飛行展示に不満を持った人が多かったようですね。

気持ちが分からないでもないですが、
私には航空自衛隊というと
どうしても忘れることのできない思い出があります。

今からちょうど14年前、
1999年11月22日、航空自衛隊入間基地所属の航空機(練習機)が
基地にほど近い狭山市柏原の入間川河川敷に墜落し、
乗員2名が亡くなりました。

都内へも電気を送っている根幹の送電線を切断してしまったため
大規模な停電になったので、記憶にある方もいると思います。

詳細は下記ブログにあります。
「流星になった男たち～入間Ｔ-３３A墜落事故　前半」

空中爆破などの一瞬の墜落ではなく
何らかのドラブルによる墜落だったようですので、
自分の命を守るためならいくらでも脱出するタイミングはあったのでしょうが、
短い時間の中で適切な判断を下し、最後まで機体を操縦し
もっとも安全であろう河川敷まで導いたそうです。

そのおかげで、数十メートル先に学校や病院、住宅地が密集しているにもかかわらず
一次被害は乗員2名のみにとどめることができました。

決して美談だけで語られてはいけない大惨事に違いはありませんが
彼らの判断によって助かることのできた人間が数多くいることも事実です。
そして実は私自身も彼らの判断によって生かされた人間の一人です。

あれから14年経ちましたが
たとえ祭りやショーであっても、隊員の人たちは
「自分を犠牲にしてでも他を生かす」
気持ちを持って常に最善を尽くそうと頑張っていると思います。

期待通りではない航空祭だったかもしれませんが
そんな気持ちを感じて航空祭を見る人が増えたらなぁと
ちょこっとだけ思ってます。

ちなみに、「入間」は「いるま」と読みます。
初めての人はよく「いりま」って読むので念のため・・・