吹き抜けガスケット

パンク修理をした時にマフラーも外しましたが、その時にシリンダーと固定するボルトを一本、折っていた。

少しの間なら大丈夫とそのままにしてたら、だんだん音が大きくなってきた。隙間から排ガスが漏れてんだな、
めんどくさ～～～と思ってたら出先で急激に不調になって、アクセルを開けてないとアイドリングもしなくなった。
一旦止まるとエンジンがかかりにくい、キックを蹴るとパシュパシュと音がする。

パワーが出ないし振動が凄いし、信号待ちのたびにでかい音させて待ってなきゃならず恥ずかしい。
キックでしかエンジンをかけられないので、エンストすると手間なんです。やっとの思いで帰ってきた。

折れてない方のボルトを増し締めすりゃ直るか、と思ったら違う。ヘッドガスケットが吹き抜けて、
排ガスが外へ噴射していたのだ。恐ろしいまでの低圧縮比で動いていた事になる。

樹脂で出来たカバーが熱で溶けて教えてくれた。噴出したガスに含まれるオイルで回り中ベタベタ。















シリンダーのすぐ外にあるエアクリーナーボックスも、排ガスの直撃を受けていた。
















KN企画の改造キットはへんなガスケットが使われている。

ヘッドに溝が掘ってあって、そこにゴムのOリングのようなものがはめてある。つぶれ代はちょっとだけ。
四分の一周分ぐらい焼けてなくなっていた。
















圧縮比調整で金属のヘッドガスケットも入れてあったが、これも焼けて亀裂が入っていた。
















ゴソゴソ探すと同じ改造ヘッドも出てきた。
これにはまっているOリング状のガスケットは再使用不可っぽいけど、他にないんだから仕方がない。

ダメモトでヘッドごと交換してみたら、うるさい音や振動はなくなって一応はオッケー。「一応」というのがミソ。
またどこかがどうにかなったら、どこかをどうにかしますよ。自分でいじる事が多いのでこの程度なら1時間で完了。