• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

えぼかぁごのブログ一覧

2008年04月29日 イイね!

タラレバその2

タラレバその2S耐開幕戦 鈴鹿

予選4位から怒涛の追い上げで2位を走行中に
予定外の緊急ピットインを強いられる破目となった
11号車
(写真のタイヤの横ににょろにょろとしているのが
 その原因となったダクトのなれの果て)

燃費を計算するために給油時間を計測しなければと
ストップウォッチを構えて給油タンクそばで準備OK

監督さんが
「誰かドライバーのドリンク準備して!」と叫んだけれど
スタッフは自分の準備で忙しそうだったので
とりあえずピットの冷蔵庫へ走ってドライバー用の保温タイプの容器を取り出した

ところが通常ならドライバーが交代するところ
今回は予定よりずっと早いタイミングなのでドライバーは交代しないことに
ということは今ドライブしている中谷さんがシートに座ったまま飲むドリンクってことになるので
小さいペットボトルと交換

でもヘルメット被ったままだからストローが必要だよねってことで
ドリンク用のビニールチューブを切って差し込んで持って行ったら
監督さんから
「あ~ボトルを交換するからそれじゃ駄目だ!(使えねぇ奴)」と怒られる

で最初のボトルに再交換し運転席側の位置にとりあえず置いて
燃料給油が確認できる位置でスタンバイし11号車が入って来るのを待つ

給油担当のメカニックさんが
「このクルマどうも燃料タンクの中の圧力がかなり上がるみたいなんですよね」と
給油前の圧力抜きを忘れないために自分自身に言い聞かせるように話す

ほどなくして11号車がピットイン
車両が止まると同時に給油担当のメカニックがマフラーに遮熱板を被せ
車両の後ろの燃料タンクの給油口を指で押して圧を抜く

プシューッと確かに去年のクルマでは聞いたことのない高圧のガスが抜ける音がし
それを確認して給油ホースを押し込んだら・・・

シュバッと音がして
まだ圧が残ってたんだと思った瞬間

上からガソリンが降って来た

車両の燃料タンクの圧力がまだ残っていて
給油ホースの燃料を一気に押し戻してピット側の満タンになっているタンクの圧抜き口から
燃料が噴出してしまった

そばにいた私も少なからずガソリンを浴びてしまったけれど
一番被害を受けたのはピットの燃料タンクの真下で
コックを開ける担当を仰せつかっていたエンジニア

頭から大量のガソリンを浴びてしまった

ガソリンを浴びると軽い火傷みたいな症状になって大変
それ以前に引火でもしたら危険なので給油時間を計測しつつ
急いでこぼれたガソリンをウェスで拭き取る


その間に11号車はピットアウト

普通ならこれでやれやれというところだけれど
ガソリンの処理を続ける

そこへ
「あ~っ!何だよドリンク渡してないのかよ!」っと監督さんの叫び

あ ゴメンナサイ

使えねぇ奴になってしまった

真夏ではないとはいえ車内は高温となり
ましてトーボードの直前にターボが位置するエボXでは相当な高温になって
ドライバーが脱水症状になってしまうかもしれない


さすがに水が欲しくて再度ピットインとはならなかったのだけれど

クルマの出来の割りにスタッフは当然のごとく上位を狙っていて
細かいトラブルの連続に苛立ち昨年は無かった叱り飛ばす声が飛び交う
ピリピリしたピットとなっていた



Posted at 2008/04/29 23:45:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | S耐 | 日記
2008年04月29日 イイね!

タラレバその1

タラレバその1S耐開幕戦 鈴鹿

決勝レースが始まると
予選までのドタバタが嘘のように
ハイレベルな戦い

2クラスの殆どのクルマが2分19秒台前後で走行
昨年のトップ争いよりは若干遅いとはいえ
予選タイムから1~2秒しか落ちていないタイム

先行していた3クラスの車両を抜いて
1クラスに続く2クラスの集団を形成

その中でも11号車は激しくイン側の縁石に乗り上げながら
クラス2位まで順位を上げてポールポジションから逃げる6号車を追いかける


鈴鹿は大画面のモニターでコース上の様子が見れるし
序盤から順位を上げる11号車は特にモニターに映し出される頻度が高い


個人的には果たしてこのニューマシンが10周もつのだろうかと密かに思っていたのだけれど
何事も無く10周を終了

練習走行でもトラブル続きで数周しか連続走行できていず
正確な燃費すら計測できない状況だったので信頼性も未知数
10周も走行すれば各部の温度が一定のレベルで安定するので
そこまでもてば最後まで走りきれる可能性がとても高くなる


意外にハイレベルな戦いだなぁとジッとモニターを見つめていたのだが

その均衡を最初に破ったのは11号車

17周目くらいだったと思うが
130Rでちょっとコースアウトすると同時に何か部品が飛んで行くのが見えた

アンダーパネルが破損したのかなと思ったところ
モニター画面の後ろ姿で何か引きずっている

ブレーキか何かの冷却ダクトのようだ

冷却ダクトは樹脂が蛇腹状になったもので
伸縮は自在だけれどつぶれたり拡がったりしないように
コイル状のワイヤーが入っている

最初はいかにも太いホースを引きずってますって感じだったのが
次第に地面とこすれて一部ワイヤーが剥き出しになって
空き缶を引きずってハネムーンにお出かけな絵柄になった

他の車両に危害を与えそうな状態にでもなれば
ピットインして修理するように指示が出されてしまう

86周のレースで30周弱で給油のためにピットインしたいところ
燃費がはっきりしないから26周くらいではピットインするだろうと思っていたので
とりあえずそこまで走ってピットインした時に除去したいところ

オフィシャルからあれは何かと聞かれて
こういうものですと説明をし
柔らかいものだしもう少しでピットインしますから~
とその場のオフィシャルとは一旦話がついたのだけれど

11号車の直後に付けている2クラスの車両のチームからクレームが付いたようで
オレンジボール(ピットインして車両を修理せよ)が提示されてしまった

まぁ確かに200km/hオーバーでブレ-キングするような時に
目の前であんなものがチョロチョロしていたら気持ちの良いものではないだろう


ということで20周を過ぎたところで緊急ピットインする破目に
これで他の車両より1回余分なピットインが必要となったし
レース展開も当初の予定から大きく変更を強いられることになったし
余分な作業が必要となって人手不足でちょっとした別のトラブルを引き起こすこととなる









Posted at 2008/04/29 22:49:04 | コメント(2) | トラックバック(0) | S耐 | 日記

プロフィール

「愛車と出会って35年! http://cvw.jp/b/177616/46503754/
何シテル?   11/20 19:04
メカもの大好きなおっさんです。 2021年に還暦を迎え、終活中。 初代パジェロとの関係を維持しつつ PHEVは二世代目に突入。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2008/4 >>

  12345
67891011 12
13 1415 1617 18 19
202122 2324 25 26
2728 29 30   

愛車一覧

三菱 アウトランダーPHEV ぴ~へぶ (三菱 アウトランダーPHEV)
2023年1月 先代アウトランダーPHEVから乗り換え
三菱 パジェロ 三菱 パジェロ
初代のパジェロガソリンターボです。 その前のパジェロが不幸な事故で全損しましたが、その頑 ...
その他 ラジコン ぴ~へぼJr (その他 ラジコン)
アウトランダーPHEV ラリーバージョンのトイラジコンです 生活防水だそうです(笑)
その他 ラジコン こぱじぇろくん (その他 ラジコン)
タミヤの電動RC パジェロウィリーを改造 パジェロウィリーは2WDで物足りなかったので4 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation