秘境駅とは、鉄道でしか行くことができず、辺りに民家がほとんどない駅・・・
愛知・静岡・長野の三県境地帯は秘境という名に相応しく、とても興味深い見所が豊富な地域。
そんな三遠南信の奥深いところを走る飯田線には秘境駅が幾つか存在しますが、今回、
中井侍駅と
小和田駅を訪れる(鉄路以外で)ことを目標に、両駅から比較的近いところを走る天竜川林道を軸に探索してきました。
昨年と同様に家族を長野へ送り、その後下道で南信へ。
そして三遠南信自動車道(
喬木IC)を経て天竜川林道へ向かいました。
天竜川林道の入り口がある平岡へは、キングオブ酷道と称される
酷道418号線を経て向かいます。
林道の入り口にある標識がいい雰囲気を醸し出しています。
ここ最近の天候の影響か、路面には枝木や落石、斜面の崩落箇所などが多くあり、想像していた以上にハードな道でした。
通行する車は無し、人の気配も無し。
携帯は繋がるものの、何かあったらどうしようという不安も過ぎりましたが、やがてそんなことも快感にも変化していたようです。
林道に入り徐々に高度を稼ぎながらしばらく進むと突然視界が開け、遙か眼下に流れる天竜川と斜面に存在する集落と茶畑が一望できるところに。
天竜川は前日までの雨の影響で流れが荒く混濁している様子。
よく見ると飯田線の線路が遙か下方に。
そして・・・
中井侍駅へ通じる脇道の案内標識が・・・!
脇道へ入り超急勾配で狭隘な九十九折りの道をひたすら降りて行き、そして暗い木立の中を進むとやがて行き止まりに・・・。
と同時に、電車が鉄橋を渡る音が聞こえ、ここが待望の中井侍駅だとわかりました。
運良く313系の普通電車が到着し慌てて撮影。
当然?乗り降りする乗客は見あたらず、穏やかな磁励音を奏でて走り去って行きました。
駅の両側はトンネルと鉄橋で挟まれ、線路の向こうは急な崖、狭いホームの背面は切り立ったコンクリートの法面がそびえ立っています。
当然、TOICAの読み取り端末なんてありませんね。
ただ、民家が数軒あることと、車でも来られるということが秘境駅らしさを若干薄めていますが、容易には来られない、ということで・・・。
物好きの興奮冷めやらぬ状態でしたが、デジカメの電池残量が怪しかったりしたので、
林道本線に戻り次なる目的地「小和田駅」を目指すことに。
「小和田駅」につづく・・・
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Posted at
2009/08/05 12:02:12